紙の本
屋久島探索
2021/08/29 10:55
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度だけ訪れた屋久島を思い浮かべ、読み終えた。屋久島を北朝鮮軍が占領するなどという、とんでもない話から、住民たちのレジスタンスが始まる。神が宿る島ゆえに、いろいろの軌跡が起き、展開は予想外のところに。一気読みでした。
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一気に読了しまいました。まさかの展開でしたが、
あながち小説の中の話しではなく、現実に起こりそうな、リアルな内容だったと思います。
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最初から最後までハラハラドキドキして
面白かった!
場所とその場にいる登場人物が、
時系列で語られていくのでわかりやすく、
物語の中に入っていきやすい。
***ネタバレ***
ハン・ユリの最期はなんとなく想像できたけど、
それでも涙がでてきた。
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面白かった。
樋口明雄氏の小説が面白くないわけはないんだけど、今回も期待を裏切らない面白さ。
樋口氏は、北岳に続いて屋久島というフィールドを手に入れた。
欲を言えば、後半の展開が早すぎてバタバタっと良いところが過ぎていってしまったような気がする。
後半は、あと50%くらい増量してもらっても良いぐらいだが、値段が50%あがると売れ行きに響くだろうから、まあ仕方ない。
狩野さんもシリーズ化するらしいので、続編を待ちます。
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屋久島の海岸に突如現れた謎の部隊。次々と島民を銃殺していく。警察署も爆破し、通信も途絶えた。政府に要求した内容とは?島民たちは、自分の島を守るため、敵に挑もうとする。
スリリングな展開で、アクションあり、人と人との団結力あり、たまに恋愛ありと面白かったです。
島民や政府、自衛隊、犯人など様々な人物の視点から、相手に戦いを挑んでいきます。登場人物が多くいるので、覚えるのは大変でしたが、それぞれ場面では、「静」から「動」まで、あらゆる雰囲気を味わえるので、そんなに苦ではありませんでした。
舞台となるのは屋久島。屋久島の自然や魅力が紹介されていますが、個人的に行ったことがないので、名称や位置関係といったものがあまりわからなかったです。地図があっても良かったかなと思いました。
単に敵に挑むだけでなく、その裏側で動く内通者や裏切り者の登場で歯車が狂うかのように変化していくので、最後まで見応えがありました。
ずっとアクションしているだけでなく、人との交流といった温かみ、恋の始まりといった「息抜き」的な要素もあって、緩急のある作品でした。
一見、内容が突飛しているかなと思いましたが、読んでいくほど、現実的な問題や政府の対応、外交問題などリアルさが増してきて、ここまで大胆ではありませんが「現実に起きるのでは・・・?」とも思ってしまいました。
武装制圧する敵の集団、生き残りをかけて挑む島民たちなど色んな人達が交差する物語で、息もつかせぬ展開で色んな「奇跡」を目撃しました。
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202✕年、北朝鮮の特殊作戦軍が屋久島に突如上陸し、全島を武力制圧した。山岳ガイドの狩野哲也は北朝鮮の美貌の女兵士のハン・ユリ大佐と邂逅する。ふたりは一緒に山嶺を駆け巡り、「神の島」を救うことになる。
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北朝鮮に内乱が起き軍が二つに割れ反乱軍に占拠される。キム・ジョンウンは対外的には行方不明だが、実際は身柄を押さえられているらしい。親ジョンウン側のヨンギル将軍は朝鮮人民軍を率いて屋久島を占拠。日本政府に対しキム・ジョンウン総書記の解放と亡命を要求、聞き入れられない場合は、島に持ち込んだ核爆弾を爆発させるという。これは単なるテロにとどまらず新たな世界大戦の引き金になりかねない。日本政府が自衛隊を出動できない理由は核爆弾の持ち込みだけではなかった・・・。
屋久島島民らで結成されたレジスタンス、山嶺を駆け巡る山岳救助隊員・高津夕季や山岳ガイド・狩野哲也らが止めようと生き残りを賭ける。登山を趣味の私だが、安穏と屋久島の山に浸っているゆとりはなかった。
読み終えて、エンタメと鼻であしらえずに背筋がぞくっとさせられる。
首相官邸で堀井首相が胸の裡を吐露する件だ。
『それにしても徹頭徹尾、自分たちは蚊帳の外だった。堀井にとって心外ではあるが、一方で仕方がないことだとも思っている。”裸の王様”と揶揄されるほど、見てくればかりの構築に腐心し続けて来た結果、今の日本政府は世界中のどの国からも信用されていない。かつて不沈空母と自国を喧伝しアメリカの軍事力におもねろうとした首相もいたが、その頃からアメリカという大国にとって、日本は田んぼの端に立つカカシのようなものだった。友好友好といいながらも、その実、子供の頭を撫でるように密かに冷笑されていただけのことだ。それをわかっていて堀井もまやかしの親米路線を継承して来たのである』
そのまま鵜呑みにするわけではないが、リアリティがあり過ぎる! 北朝鮮美貌の女兵士ハン・ユリ大佐との邂逅が屋久島の奇跡を呼んだのだろう。それにしてもタイトルの『還らざる聖域』とは? 屋久島はもはや聖域ではなくなったということなのだろうか。
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◆おすすめ度◆
・ハラハラドキドキ冒険小説度度:★★★★
・やったりやられたりのアクション小説度度:★★★★
・大胆な設定だけど舞台は屋久島だけなのが効果的度:★★★★
◆感想◆
屋久島の夜の砂浜、ウミガメの産卵を見ようと集まっていた人たちは、海から上陸してきた北朝鮮特殊作戦部隊の兵士に遭遇する…
北朝鮮の特殊作戦部隊が屋久島を制圧。一体彼らの目的はんはのか?屋久島の人々の運命は!というハラハラドキドキの冒険小説。
物語はテンポよく進み、読み始めたら最後まで一気読み必至の面白さ。
大胆な設定ながら、舞台はほぼ屋久島だけというのがいいですね。
国際謀略小説みたいにいろんな国の思惑や駆け引きはあるものの、屋久島でのやったりやられたり、追いかけたり追いかけられたりのアクションがメインのエンターテイメント。
むづかしい事を考えずに楽しめます。
むづかしい事を考えたら楽しめません。
著者の人気シリーズ『南アルプス山岳救助隊K-9』と並ぶシリーズになるようで、楽しみ。
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北朝鮮に内乱が発生。追い込まれた政府軍特殊部隊が屋久島に上陸、核兵器を持ち込み島民を人質に取って日本政府を脅迫する。迫る核爆発の脅威、それを未然に防いだのは、山で活動し神の島を愛する人たちだった…。作者さんの持ち味である山岳小説、クライシスノベルを堪能。それにしても各国に無視されるに日本が実際ありそうで悲しい。
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フェイク情報が内乱の原因、核持ち込んで政治交渉?どちらも意味不明で最後まで引っかかったが、屋久島部分、息つく間もない展開で楽しめたから、マッいいか。懐かしい屋久島の情景目に浮かぶ。映画化難しいかなぁ?樋口作品初めてだったが、ほかの作品も読んでみよう。
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屋久島、陥落 202X年、内戦に揺れる北朝鮮の最強部隊・特殊作戦軍が世界遺産・屋久島に突如上陸した! 全島を武力制圧し、島民を人質に日本を脅迫する中、そのとき政府は、警察は、そして島民は―― 空前のアクション超大作!
屋久島ダイ・ハード。日本政府の弱腰ぶりに唖然。著者の新たな代表作になったと思う。
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屋久島行きたいなぁって思った。作者さんの登山愛を感じる作品で、そこに朝鮮兵だの核弾頭だのもうすべてがおまけみたいでこの一冊読むだけで屋久島の魅力を味わうことが出来た。
まぁそもそも朝鮮兵が屋久島を占拠してとか、工作員が愛を選ぶとか「奇跡の起こる島」でない限りありえないし、ちょっといろいろが非現実過ぎて日本国家の件とかは全然頭に残らないほど流し読みしてしまった(笑)
あくまで屋久島が舞台という一点だけで読んでみるのをお勧めします。
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23ちょうど今ロシアが他国を侵略し無辜の市民がたくさん虐殺されている。国を守る市民を守るとはどういうことか?平和ボケの頭では解決法が見当たらない。専守防衛で世界平和を勝ち取るためには、やっぱり団結と対話じゃないかなあ。
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なかなかタイムリーな作品。
海外侵略はいいがかりレベルの理由でもできちゃうことが明白となった昨今、日本も他人事ではない、どころか次のターゲットでもおかしくないということを突き付ける一作。
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400ページあるが、一気に読めてしまう。
舞台が屋久島とりわけ屋久島の奥岳周辺なので、行ったことがある或いはこれから行く計画立てている人にとっては臨場感があるのではないだろうか。
自分はこれから屋久島で宮之浦岳縦走や下界でのアクティビティを計画していたので、手元の地図と見比べてわくわくしながら読めた。
書籍に地図がついていないのは少し残念。
わくわくしながら読めたと書きつつ、個人的には面白く感じたピークは主役とヒロインが遭遇するまでだったように思う。
自分が好きな他の作家と比べて登場人物の心理やなぜその人物がその行動を取るに至ったか等描写があまりされておらず「うん、物語だよねフィクションだよね」と思うような薄さを感じてしまった。
感想が変わるかもしれないので、気が向いたら再読したい。
また『屋久島トワイライト』の方も読みたいとは思う。