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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/05/20
- 出版社: 実業之日本社
- サイズ:21cm/239p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-408-33957-3
読割 50
紙の本
地形と歴史で読み解く鉄道と街道の深い関係 東京周辺
著者 内田 宗治 (著)
鉄道が街道に沿った時代と、沿わない時代。その違いを生んだ社会的背景とは? 明治の鉄道開業時から遡って、東京の鉄道路線が地形とどう関わりながら発達してきたかを、凸凹地図を参...
地形と歴史で読み解く鉄道と街道の深い関係 東京周辺
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商品説明
鉄道が街道に沿った時代と、沿わない時代。その違いを生んだ社会的背景とは? 明治の鉄道開業時から遡って、東京の鉄道路線が地形とどう関わりながら発達してきたかを、凸凹地図を参照しながら読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
鉄道には、旧来の街道に沿った時代と、沿わない時代があった。
その違いを生んだ社会的背景とは?
鉄道も街道も、ある地点とある地点を結ぶために作られる。副次的に沿線が発達する。
ならば、江戸時代の五街道も鉄道も似たようなルートとなって然るべきだ。
しかし、いまの地図を見ると、そうはなっていない。
京王線は甲州街道に、田園都市線は大山道に沿っている。
一方、同じ西に向かう青梅街道に沿った路線はない。
こうした点について鉄道路線はそれぞれのルーツから語られることはあるが、
一定の時代で区切って考えてみると、その時代時代で鉄道に課せられた社会の意識が見えてくる。【商品解説】
目次
- 第1章 鉄道開業~明治時代後半
- 鉄道忌避伝説が生じた街道との関係 私鉄による幹線(現JR)建設の時代
- ・馬車鉄道(新橋―浅草)の誕生
- ・幹線鉄道は東西南北に一路線ずつ
- ・鉄道が宿場町に立ち寄らない東海道・中山道・日光街道
- ・甲州街道と中央線の微妙な関係
- ・後の大手私鉄に先駆けて、なぜ川越鉄道と青梅鉄道が開業したのか
- ・幹線のターミナルは船着き場
著者紹介
内田 宗治
- 略歴
- 〈内田宗治〉1957年東京生まれ。実業之日本社で旅行ガイドブックシリーズ編集長などを経て、フリーライター、地形散歩ライター、旅行ジャーナリスト。著書に「外国人が見た日本」など。
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凹凸地図で鉄道路線と地形の関係が理解しやすい
2021/07/11 16:30
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は「実業之日本社」で旅行ガイドブックシリーズ編集長などを経て現在はフリーライター。『東京鉄道遺産100選』、『関東大震災と鉄道』などの鉄道関連の著作も執筆している。本書は著者の古巣「実業之日本社」からの刊行である。東京の鉄道網の発展を都心と地方を結ぶ鉄道(第一世代)、街道沿いに開業した東京近郊の路線(第二世代)、地形も街道もあたかも無視するように都心と郊外を結ぶ郊外電車(第三世代)に区分、それぞれの世代が地形とどのように関わって発展してきたかの解説書である。 地形との関係をデジタル処理により立体的に見える地図(凹凸地図)や線路縦断図と対比しながらの解説が明快で理解しやすい。さらに、川越と江戸を結んだ新河岸川の舟運、関東大震災の火災エリアの詳細な地図、京成電鉄の上野乗り入れに伴う地下線の掘削土で墨田川沿いの低湿地を埋立て、住宅地として分譲した千住緑町など直接鉄道に関連しない話題も豊富である。
愛知県立大学大塚英二教授監修の『名鉄沿線の不思議と謎』(2015年出版)は、1頁目の1行目から信じ難い初歩的誤り。この類の誤りがそこかしこに散見される前代未聞の奇書の出版社が「実業之日本社」である。
本書は、同じ出版社からの出版物とは思えない出来栄え。著者は「はじめに」で<名古屋周辺や関西も含めての論考も興味深いが、ここでは別の機会に譲りたい。>と記述している。続刊を期待したい。