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こんなこと……
2021/09/27 23:40
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実にあるのかーと思わせるストーリーです。過去が、クリスチャンの家で……。そして、現在、闘病中。でも、AIと、融合してしまうことは、人間ではなくなることでしょう……。いいのでしょうか……
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Theイギリス人!
主題とは全く関係ないけど、アーサー王から連なる剣と魔法の世界の香が私にはノイジー…
もっと普通に書いてくれる方が私は楽しめた(と思う)
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# 感想
やればできると思うが、実際に行動に移して、完遂するということはとても難しい。
例えば、この本で書かれている、健常な状態の臓器を切り取って機械に置き換えるというは、まさにその一つだと思います。誰がそれをやりたいかという話もありますが、健常な臓器を切除する医者を見つけるのだって一苦労することでしょう。医者からしたら失敗して他の問題を併発するリスクもある、前例がない難しさ、ALSによる予期せぬ展開も考えられ、挑戦するメリットはどう考えても少ないと思いました。
著者のすごいところは行動力や決断力もありますが、落とし所がきちんと見えているとも感じました。将来はAIでなんでもできるだけでは、1年後の自分をどうするのかはわからない。著者は現時点で可能な1年後のバージョンアップを設計しています。遠い未来を語ることができるから賛同や共感してくれる人たちがいて、近い未来を見せることができているのですぐ力になってくれる人たちが集まってくるのだと思いました。
憧れの未来を見ることも大事ですが、堅実に一歩ずつ今できることを積み重ねることも大事だと教えてもらった気がします。一足飛びの未来を狙うのではなく、今できる未来を一つずつ叶えていこうと思いました。
# 抜粋(一部省略あり)
- 人間とAIをシームレスに接続する方法を模索できるということだ。
AIが今後、加速度的に洗練されていく中で、その必要性は高まっていくだろう。AIと連携すれば、人間本来の知能を増幅させることも、認知症の問題を現実的に解決することも可能になる。逆にこの探求を怠れば、種としての人類は機械に取って変わられる恐れがある。(P.145)
- 私はこれから長い時間をかけて、少しずつ自分の体に閉じ込められていくことになります。でも、それよりもっと長い時間を、閉じ込められた状態で過ごすつもりなのです。私が最も重視するのは、長期にわたるQOLです。閉じ込め状態になる前のことは、正直あまり気にしていません。(P.159)
- 僕たちがやろうとしているようなことができる人間は、僕たち以外に存在しないんじゃないかって。世間を見渡しても、誰一人として試そうとしている様子もない。まして、MND患者で同じ発想を持っている人など皆無だろう。対照的に、現状の路線を維持しようという暗黙の圧力は強大だ。(P.182)
- 僕がイメージしているのは、世の中で起きていることをキャッチして教えてくれるAIのシステムだ。カーナビみたいな感じで、条件を変えて3パターンくらいの提案を出してくれる。(P.187)
- 「君とどう接すればいいのか戸惑っているんだよ。君のすぐそばまで近寄っていいのか迷っているんだ。学校じゃ、車椅子の人との接し方なんて教えてくれないからね。しかも相手が身動きもできないとくればなおさらだ……」(P.241)
- 時がたつにつれ、僕はサイバースペース(あるいはサイバースペースを介してアクセスできる物理世界)を自分の体の一部だと認識するようになるだろう。脳が持つ可塑性という性質のおかげでね。メールを送信したり、エレベーターを呼んだりするのも、指を動かしたり、眉を上げたりするのと同じ感覚でできるようになるはずだ(P.245)
- 未来に希望を見失ったせいで、死を選ぶほど追い込まれている人々がいると考えると、私はどうしようもなくやりきれない気持ちになった。彼らは、それ以外の可能性はなく、現実的な選択肢もないと思い込んでいる。
そんな彼らに、私は希望と、可能性と、選択肢を示したいのだ。まだ道はあることを知ってほしいのである。私だって、誰が何を選択するかはその人の自由だと本心から思っているし、死を選ぶ権利でさえ全面的に支持している。しかし、同じくらい強烈に、生きる権利についても支持したいのだ。(P.400)
- 1.科学こそ、魔法への唯一の道である。
2.人類が偉大なのは、ルールをぶっ壊す存在だから。
3.愛はーー最終的にーー全てに勝つ。(P.420)
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今ない選択肢を作り出そうとすることはとてもすごいことだと思う
切羽詰まった状態とはいえ、まだ機能している臓器を排除して延命しつつ生産的に生きる方法を模索する
SF小説ではありふれた話だが実際に体を張って実践していることに驚嘆する
マトリクスの世界を目指しているとも言えるが、物理的な肉体の管理はどうするのか、に関する答えをどう出すのか気になる
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<目次>
第1章 科学は魔法に通じる
第2章 ルールをぶっ壊す
第3章 愛はすべてに勝つ
<内容>
ゲイでコンピュータに精通し、コンサルティング会社で成功し、MND(筋萎縮性側索硬化症)にかかったが、その不屈の精神とコンピュータなどのテクノロジーを使って生存度を上げる(ただし本人は完全に寝たきりになる。半ば脳死状態だが、脳とAIをつないで意思を疎通する)ことで、余命宣告以上に現在も生きている人物の伝記。『アメトーーク』の「読書芸人」でカズレーザーが紹介していた本。最初からゲイの話なので、そこがカズレーザーとつながるのかと思ったが、親からも否定され、苦労する中最愛の彼氏を見つけ、信頼しあう。著者の不屈の精神は、ゲイだからこそのものだと感じた。また優秀なコンピュータ技術者で、それ以外の能力も高く、未来のAIを含む、コンピュータのちからを信じているからこその決断に喝采を与えたい。
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話が行ったり来たりして、戸惑うことも多かった。
人間2.0やロボットについての詳細が描かれているのを期待したが、あまり多くはなかった。
著者がアグレッシブな人で、もし私が同じ病気になった時に同じように考えを変えられるだろうか、、と。
そしてパートナーとしても受け入れられるだろうか、と。考える一冊だった。
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ビジネス書?サイエンスフィクション?自伝?
非常に情報量の多い本ですが、私が一番強く感じたのはこの本は極上のラブストーリだな、ということ。
人が「生きる」目的の最大の理由は愛する人の存在なんでしょうね。
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ロボット工学の研究者で経営コンサルタントとしても成功を収めた著者が、難病を克服するために自らを実験台として「肉体のサイボーグ化」と「AIとの融合」を目指して奔走する姿を記録した一冊。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された著者は、それまでの医療の常識を破り、全身の筋肉が動かなくなる前に先手を打って栄養チューブや声帯切除等の措置を行うとともに、AIと一体化したアバターを作成することで、全身が動かなくなっても脳が働く限り自分らしく自由に生きられるサイボーグ「ピーター2.0」になることを目標に、時に旧態然とした医療の現状と衝突しつつ、そんな著者に共感する人々とともに、少しずつ道を切り開いていく。
厳格なクリスチャンの家庭に生まれ育った著者が、同性愛者としての自我に目覚め、両親や学校と決別しながらも、理解ある最愛のパートナーと出会い、結ばれるまでの過去の物語と、そのパートナーと共に病気に立ち向かう現在とが交互に語られる中で、常に「暗黙のルール」を打ち破り、自由とアイディンティティのために戦い続ける著者の一貫した姿勢に心が打たれる。人間とは何か、生きるとは、死ぬとはどういうことなのか、そこにおいて愛やテクノロジーの果たす役割は何なのかについて、深く考える機会を得られる良書。
それにしても、特に最終章において展開される未来予想において、肉体の死後もAIとしてバーチャル空間で生き続ける著者とパートナーが幸せそうに会話するシーンをどう捉えれば良いだろう。荒唐無稽な夢物語と片付けるのか、AIに支配される「マトリクス」的な悲観論に走るのか、残された者のエゴによる生命倫理の問題を指摘するのか、はたまた人類がついに彼岸と此岸を跨ぐ永遠の生命をAIというツールによって手に入れる未来を想像するのか・・・。
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著者のバイタリティには舌を巻く。話の展開が章ごとに行ったり来たり、現実とは思えないようなシーンの数々に、フィクションを読んでいるかのような感覚になる。
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ビジョンや何某かの先見性は十分に感じられるが、あまりにも自己主張が強くて、読みにくい。
個人的にはお勧めしません。
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本作品はALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵された著者が、これまでの患者のようにただ「死」を待って怯えるのではなく、自身の身体を実験台として、最新のテクノロジーを駆使することで、生命を維持するだけでなく、いかにQOLを損なうことなく生き続けられるかにチャレンジする、ノンフィクション作品である。そして、このチャレンジは今も続いているのである。
ALSといえば「ホーキング博士」が世界的に有名であるが、著者は肉体の衰えを最新の医療技術で延命するだけにとどまらず、AIや仮想空間などを駆使することで、自身の脳をAIと融合するという前代未聞の実験に挑戦しているのである。この点が「ホーキング博士」との最大の違いである(これはホーキング博士の時代よりも、この分野の科学技術が急激に進歩したおかげである)。
著者は既に病気の進行により、「声」を失い、「食事」も胃ろうに頼り、「排便」も人工肛門に置き換えられているが、自らをサイボーグと称して更なる高度化を試みようとしている。
著者は自身の取り組みを通して、ALS患者など難病に苦しむ人たちが「死」を待つだけしかないという現在の選択肢から、サイボーグになるという新たな選択肢を与えようとする大胆な試みである。
さらに、それを通して技術だけでなく、倫理的な課題も世界に投げかけているのである。科学技術が発展した世界では、何をもって「死」と判断するのかという問題提起を行ったのである。
著者の取り組みは、昨年末にNHKでも取り上げられており、今後の動向にも注視していきたいと思う。
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体の自由が徐々に奪われていくALSに罹患しながらも、デジタル技術に体の機能を置き換えていくことで長生きする事を目指し、ALS患者に大きな未来の可能性を与えた著者の手記。
困難な状況にあっても前向きに決断を下していく胆力には感嘆しかないが、そこにはもちろん苦悩と恐怖、絶大な支えとなるパートナーとの愛があった。
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身体をAIに任せる人間2.0を既に実践されている方がいるのかと、読んでみました。生い立ち、英国エスタブリッシュメントとしての学生時代、ゲイとして配偶者との出会い、家族への告白、アーサー・D・リトルでの生活などなど。。ページに費やされるのは、抒情的な自伝です。
シンギュラリティ、身体の一部がコンピュータになる、どんな機器なのか?どんなテクノロジーなのか?については、あまり語られてません。。写真もなし。。合成ボイス、アバターについては少しだけあり。
なので、人間2.0をテクノロジー的に語るという本を期待されて方は、がっかりするかもしれません。。
文章はこなれてるのか、どんどん読み進められました。。ただ、いつそのロボット的な分析が出てくるのか?!期待しながら読んでたのですが、なんにもないまま終わりの章を迎えてしまいました。。
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『すべての人間は、生まれながらにして宇宙を変える権利を手にしている』
『私たちが目指すのは、人間であることの定義を書き換えること』
『ルールなんてぶっ壊せ!』
『私たちはただ生き延びようとすることもできるが、1人ひとりが繁栄する道を選ぶこともできる』
『今の現実に反旗をひるがえし、人間であることの定義を書き換え、AIとのコラボレーションによって全人類を繁栄させる』
『真に重要な宇宙の法則は3つ
1 科学こそ、魔法への唯一の道である。
2 人類が偉大なのは、ルールをぶっ壊す存在だから。
3 愛はー最終的にーすべてに勝つ。』
運動ニューロン疾患(ALS)と診断され、余命2年の宣告を受けた著者。自らを実験台とし、肉体をサイボーグ化、脳をAIと融合させる。
難病、不治の病ALSを科学的に研究し、パートナーと人間らしく生きる。
随所に見られる前向きな発言と実際の行動。素晴らしい勇気の持ち主である。
余命2年宣告から4年経た現在も存命。
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熊本学園大学付属図書館OPAC
https://lib-opac.kumagaku.ac.jp/opac/search?isbn=9784492046906&type%5B%5D=book&type%5B%5D=magazine_title&type%5B%5D=magazine&type%5B%5D=paper&target=local&searchmode=complex