紙の本
万人に開かれたLGBT紹介本
2022/04/28 23:22
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投稿者:えりやま - この投稿者のレビュー一覧を見る
群像劇の映画のように、何人かの登場人物を紹介しながら、lgbtについての代表的な課題を説明していく形式。登場人物たちの心情の機微を読み手側が受け取りやすいように、著者が橋渡ししてくれています。いろんな読み手を想定して優しく寄り添いながら説明してくれているイメージ。
そのため、読み手側が知識不足を責められるような気持ちにならずに済むのも利点です。この手の議論では、とかく分断が進みがちなので…
紙の本
新たに学べたことがたくさんありました
2021/06/21 11:30
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
LGBTをはじめ、こういうものの考え方、捉え方をすう人が世にいるんだな、と新たに学べたことがたくさんあった1冊です。
現役の学生は無論、老若男女問わず読んでほしい1冊です。1頁まるごとイラストがあるなど、紙幅が薄いのでまとまった時間があれば、一気に読み切れます。
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私の狭い交遊範囲の中に、LGBTである人はいない。でも、それは知らないだけかもしれない、ということがここ数年でやっと分かってきた。
どういう苦しさを抱えてきたのか、どんなことが壁なのか、どんな社会が理想なのか・・・もちろんLGBTの人に限らず全ての人にとってそれらの答えは千差万別なのだけど、当事者でもある著者はできるだけ"個人の考え"になりすぎないよう、工夫しながら書いている。
個性、という側面から書かれた部分もあり、学校でのさまざまな制約や同調圧力によって"自分を押し込めなければいけない場面"があるんじゃないか、と問いかけている。LGBTでなくとも、自分らしさについて考えるタイミングは必ずある。その気づきから、他者への想像力も生まれるといいな、という流れの一冊。
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LGBTに特化した訳ではなく、広く多様性とは?というテーマで呼びかけている。当たり前って何だろう、何をもって当たり前になるのかな。
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「普通」という言葉に苦しむ人々がどのように感じどのように生きるかを書いた本。
LGBTについての書込みは少ないように感じた為、LGBTについて知りたい方や悩む方には向かないと思われる。ただ、悩みを抱えた際に相談できる場所についての記載もあるので、そのような使い方をするのもありだろう。
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読む前、私は「カミングアウト」が理解できなかった。普段、異性愛者がわざわざ伝えないのと同じく、性自認を公にする必要がないだろうと考えていた。自分は周りの人よりLGBTを考えている方だとも思っていた。
カミングアウトする必要がないのは、誰も困らずに暮らせる社会だけであって、今確かに生きづらさ、不安を抱えている人がいる。マジョリティを普通と捉えてマイノリティが無視される環境がほとんどなのが事実。
誰でもできることが自分にはできなくて、苦しい。それは同じように生きる権利が奪われていることになる。
当たり前って何?個性って?いつでも考えてみたけれど、もしかすると考えるのをやめていたかも。考えなくても、生きていけたから。ただ、どうしても考えずには思うように身動きがとれない人がいる。
「私はあなたのことを理解している。」という言葉より、もっと考えてみたい。境界や属性があいまいになるように、この本はたくさんの人に読んでほしい。
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友だち、個性、家族など身近な悩みから考える入門書。著者はトランスジェンダー当事者だが、LGBT以外の多様な性についても触れている。「当たり前」に縛られた社会は息苦しい。もっと自由に生きたいと願う人にすすめたい。
BLや百合を当事者はどう思うかずっと気になっていた。「様々な人がいるので、ネタにされて嫌だと思う人もいれば自分もファンという人もいる。描き方によっても評価は分かれる」という答えが腑に落ちた。それはそうだよね、異性愛を扱った作品だって同じ。
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LGBTについてもっとちゃんと知りたくて選んだ本。個人的には少し浅く感じてしまった。求めてた内容はもう少し深いものだった。
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みんな自分らしくいるためのはじめてのLGBT。遠藤 まめた先生の著書。どんな個性も尊重されるべきだしどんな恋愛をしても自由。それは当然のこと。個性や恋愛を上から目線でコントロールしたり禁止したり批判したりする資格なんて誰にもない。LGBTという言葉そのものがなくなってはじめてLGBTが正しく理解されて浸透したと言えるはず。いまはLGBTという言葉が使われることも多いけれどきっといつかLGBTという言葉は死語になる。
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「恋愛における変なルール、個性を尊重するわりには、厳しい校則、どこからどこまでが友達なの?性の多様性について考えることで、私たちを取り巻く「当たり前」から自由になれる。」
目次
第1章 友達にはわかってほしい
・身近な人ほど言えないこと
・小さなウソでも気づけば大きなウソに ほか
第2章 それって個性なの?
・個性は結構難しい
・ルールが正しいとは限らない ほか
第3章 恋愛、それはややこしい
・愛については語ってくれない
・モテすぎて困る人 ほか
第4章 家族の「普通」ってなんですか?
・家族がサメより危険な理由
・学校にいくのは義務ではなく権利 ほか
著者等紹介
遠藤まめた[エンドウマメタ]
1987年、埼玉県生まれの横浜市育ち。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけに、十代後半よりLGBT(セクシュアル・マイノリティ)の子ども・若者支援に関わる
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トランスジェンダーである筆者が、自らの経験と当事者たちや有名人などのケースを用いて、LGBTとその周辺をめぐる課題と解決へのヒントをわかりやすくまとめた入門書的な本。友達・個性・恋愛・家族の各項目は当事者がぶつかる問題をテーマにしているが、その背景に横たわる問題は異性愛者や自分が「普通」だと思っている者にも無関係ではないこともわかる。LGBTを否定し嫌う偉い政治家がこの問題をいかに理解しないで騒いでいることもよくわかるし、自分の指向が何であってもまずは知ること、考えて理解すること、知らずに不用意なことを言わないことなど、いろいろ考えることが多かった。
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LGBTのことだけでなく、人と違うことについてわかりやすく書かれていた。
カミングアウトしてもしなくても暮らしやすい世の中になってほしい。
「障害は個性」ではなく「障害は障害」って言葉にハッとした。
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身近な人ほど言えない。
それは、性に関することだけでなく、悩みであったり不安であったり、自分の中でマイナスなことを親しい人に打ち明けるのは誰しも躊躇ってしまうだろう。私自身、厳密に言うとLGBTではないが、性に関してはかなりのマイノリティであり、読んでいてものすごく共感できた。親にはそれとなく伝えてみたが、理解はされない。親しい友人にはまだ打ち明けられていない。大切な存在だからこそ、否定されるのは怖い。
恋愛についても、同性を好きになると上記と同じようなことが起こる。生きづらい。だが、それもまた自分であるから仕方ないと割り切って生きる。そんな生き方も悪くないと思うのだ。
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知っているようで知らないLGBT
中高生への導入になるかなと思って読んでみたが非常に読みやすかった。身近な人ほど言いにくいことがあるし、他人事と思っていては決していけないと思う。どう向き合うか考えさせられた。