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紙の本
開化鉄道探偵 2 第一〇二列車の謎 (創元推理文庫)
著者 山本 巧次 (著)
明治18年。元八丁堀同心の草壁賢吾は鉄道局長に呼び出される。大宮駅で脱線し、積荷から千両箱が発見された事件について調査してほしいという。荷積みが行われた高崎に向かった草壁...
開化鉄道探偵 2 第一〇二列車の謎 (創元推理文庫)
開化鉄道探偵 第一〇二列車の謎
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商品説明
明治18年。元八丁堀同心の草壁賢吾は鉄道局長に呼び出される。大宮駅で脱線し、積荷から千両箱が発見された事件について調査してほしいという。荷積みが行われた高崎に向かった草壁と小野寺乙松は爆弾事件に巻き込まれ…。【「TRC MARC」の商品解説】
明治18 年。6年前に逢坂山トンネルの事件を解決した、切れ者と名高い元八丁堀同心の草壁賢吾は、井上勝鉄道局長に「大宮駅で何者かによって脱線させられた貨車から、謎の千両箱が発見された事件について調査してほしい」と新たな依頼を受ける。警察は千両箱を、江戸幕府の元要人で官軍に処刑された小栗上野介の隠し金と見ているらしい。事件の鍵は荷積みの行われた高崎にありと、草壁と相棒の鉄道技手・小野寺乙松は同地に向かうが、乗っていた列車が爆弾事件に巻き込まれてしまう。更に、千両箱を狙う自由民権運動家や没落士族が不穏な動きを見せる中、ついに殺人事件が!【商品解説】
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紙の本
鉄道と歴史とミステリと
2021/09/19 21:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
開業間もない日本鉄道(上野~前橋間)の大宮駅で起きた脱線事故に、当時の社会現象である自由民権運動崩れの秩父事件、旧士族の不満を絡め、さらに明治維新前夜の小栗上野介の埋蔵金伝説を乗せた豪華なストーリー。
分岐器を意図的に転換させたことによる脱線や、貨物列車、新造客車の構造、ダイヤグラム、路線の構造から事件が起こされやすい箇所を推理することなど、前作より鉄道の色が濃くなった点が楽しく、さらに秩父事件の影響が残る北関東の雰囲気、鉄道路線を拡げていく情熱などが織り交ざり、深みを感じさせる一作。
もちろん、それらが事件の真相と密接に絡み合い、謎解きとしても満足の内容。
小野寺の妻のキャラクターも面白く、続編が待たれる。
紙の本
冴える草壁
2021/08/29 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治初頭の鉄道ものは面白い。
まだ、鉄道敷設に懐疑的な人々も多いなか、頑張る人々もいた。でも事件は起きる。
次は都内での事件か?
小野寺夫人は今後も登場か?
まだまだ事件の種は尽きないようなので、次作以降も待ってます