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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/08/25
- 出版社: 復刊ドットコム
- サイズ:19cm/253p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8354-5818-2
紙の本
はりま陰陽師紀行
著者 播磨学研究所 (編)
播磨に陰陽道のルーツをもとめて−。今も残る安倍晴明・蘆屋道満の足跡と暮らしに息づく陰陽道の世界。夢枕獏をはじめ各分野の第一人者が、民間陰陽師の中心地だったという播磨と陰陽...
はりま陰陽師紀行
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商品説明
播磨に陰陽道のルーツをもとめて−。今も残る安倍晴明・蘆屋道満の足跡と暮らしに息づく陰陽道の世界。夢枕獏をはじめ各分野の第一人者が、民間陰陽師の中心地だったという播磨と陰陽道のかかわりをテーマに語る。〔神戸新聞総合出版センター 2006年刊を再編集し、新装復刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
今も残る陰陽師、安倍晴明・蘆屋道満の足跡をたどる名著が、待望の復刊決定!!
本書は2005年に開講された播磨学講座「陰陽師のふるさと播磨」をもとに構成されたものであり、夢枕獏をはじめとする講師8名の執筆による。播磨には陰陽道が伝承されているが、多くの陰陽師の中でも安倍晴明と蘆屋道満は、小説・能・歌舞伎・映画・漫画等々、扱われる作品は枚挙にいとまがない。
ゲーム「Fate/Grand Order」で彼らを知った人々もいるだろう。
今回、500票を超える熱い復刊リクエストにお応えし、カバーデザインを一新しての復刊が決定!
あなたを陰陽道の世界へ誘う一冊!
▼内容
夢枕獏… 日本人と陰陽師
沖浦和光… 播磨・広峯信仰をめぐって
田中久夫… 播磨と陰陽師
田中貴子… 安倍晴明 イメージの変遷
酒向伸行… 憑霊信仰と陰陽師
木場明志… 陰陽師とこよみ(暦)
林淳… 江戸時代の陰陽師
沖浦和光… 陰陽師の実像をさぐる
◆はりま陰陽遺跡案内 -旭堂南海
◆文芸・芸能史からみた安倍晴明 -田下明光
◆暮らしの中の陰陽道・道教 -田下明光
※本書は、2006年・神戸新聞総合出版センター刊『はりま陰陽師紀行』を新装復刊するものです。【商品解説】
収録作品一覧
日本人と陰陽師 | 夢枕獏 著 | 7−32 |
---|---|---|
播磨・広峯信仰をめぐって | 沖浦和光 著 | 33−57 |
播磨と陰陽師 | 田中久夫 著 | 63−89 |
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紙の本
陰陽師実力者は安倍晴明だけではない事実を解き明かした研究論説集
2021/12/05 23:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書に収録された研究執筆者の論説は、いずれも熱心かつ地道な研究の成果に満ち満ちている。夢枕 獏「日本人と陰陽師」では、星型マークの五芒星が「星」ではなく、中国西南部雲南省に起源をもつ「太陽」を表す紋様だと知らされてビックリした。
弥生時代の稲作文化を担った渡来人、「北東」を鬼門とする由来の伝説、神話と三本足の「八咫烏」と賀茂の国播磨との繋がりの機妙にワクワクする。続く蘇民将来説話と牛頭天王を巡る論説(沖浦和光「播磨・広峯信仰をめぐって」)も面白い。
『三代実録』や『今昔物語集』などの説話を引用する田中久夫「播磨と陰陽師」からは、播磨生まれの陰陽師たちが安倍晴明に代表される京都の陰陽師に比肩する実力者揃いだった事実がよく解った。
また、陰陽道で重要な吉凶を占うための天体観測には自然環境や気象条件から播磨の地が最適だという指摘に、天文台や観測所が播磨兵庫から吉備岡山辺りに多数設置される事実と相俟って、科学的にも大いに説得力を感じた。
「平安時代の陰陽師たちは天体観測をする必要から播磨と吉備に集まり、そこでの研究成果を持ち寄って京都に上った」。元遣唐使の吉備真備の塚を山上に頂く広峯神社では、真備が持ち帰った牛頭天王を祭神に祀ることからも、姫路の広峰山が陰陽師の一大拠点だったらしい。
藤原道長庇護下の安倍晴明が、播磨代表の陰陽師蘆屋道満を必要以上に恐れ警戒し、誹謗中傷のうえ保身を図ったために両者の知名度や実力評価に偏りを生じたとする田中氏の見解は、地元熱と道満愛に溢れた判官贔屓を割り引いても傾聴に値する。
論説の合間には、講釈師旭堂南海が軽妙に語る「はりま陰陽遺跡案内」が箸休め的に挟まれ、一方で田下明光「文芸・芸能史からみた安倍晴明」「暮しの中の陰陽道・道教」と題する真面目なコラムもあって、読者には程よい休憩のアクセントとなる。
【追記】
木場明志「陰陽師とこよみ(暦)」167頁八行目の元治元年に併記する西暦(一六八四)は明らかに(一八六四)の誤り。宮内庁書「寮」部も正式名称では宮内庁書「陵」部が正しい筈。
また、田下明光「文芸・芸能史からみた安倍晴明[下]」208頁五行目の映画「帝都大戦」の封切年「一九九九」の表記は誤り。西暦「一九八九」が正しい(単に「翌年」と表記すれば良かったのに…)。
更に次頁十二行目の題名は、勿論「千と千尋の神隠し」が正しく「~物語」は誤り。
原稿校正時の見落しかと思われるので、次版発行に際し訂正方をお願いします。
紙の本
播磨法師びいきからの陰陽師
2021/08/29 15:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽師といえば、夢枕獏氏の「陰陽師」シリーズとその漫画化作品というミーハーな自分に冷静な視点をくれた本でした。
一部のテーマの文章が古い雑誌みたいな口調でちょっと合わなくて残念でしたが、全体的に資料と実地写真とコンパクトにまとまっててよかったです。