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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/08/20
- 出版社: 西日本新聞社
- サイズ:19cm/271p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8167-0994-4
紙の本
地べたの戦争 記者に託された体験者の言葉
生活の隅々まで戦争があった−。戦争体験者の生々しい言葉を、記者達が記事や取材ノートから掘り起こして伝える。『西日本新聞』連載等をもとに単行本化。『西日本新聞』の特派員だっ...
地べたの戦争 記者に託された体験者の言葉
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商品説明
生活の隅々まで戦争があった−。戦争体験者の生々しい言葉を、記者達が記事や取材ノートから掘り起こして伝える。『西日本新聞』連載等をもとに単行本化。『西日本新聞』の特派員だった漫画家長谷川町子の軍需工場ルポも掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
「今でも赤くうれたグミの木を見ると心が痛みます」
国と国との戦争は、地方に住む人たちを翻弄した。彼らの生活は隅々まで戦争で埋め尽くされ、それぞれの思いも埋もれていった。
家族や恋人への言葉、死を覚悟したものの思い、戦地での壮絶な体験、消せない記憶…。悲しみだけではない。その中にたたずむ一筋の喜びもあった。
戦争が風化する中、今までとは違った伝え方が必要ではないか? そんな思いから、新聞記者たちが紙面や取材ノートをめくり直し、後世に残したい体験者の言葉を掘り起こした。
西日本新聞が地方紙8紙(岩手日報、山形新聞、福井新聞、京都新聞、山陰中央新報、徳島新聞、高知新聞、琉球新報)と連携した企画「言葉を刻む」(2020年度『平和・協同ジャーナリスト基金賞』奨励賞)の書籍化。画家、野見山暁治さんが、装画、巻末の書き下ろしエッセーを担当した。
西日本新聞絵画課に勤務していた長谷川町子さんによる「軍需工場ルポ」を収録。近年、西日本新聞戦時版に掲載されていたことが確認された連載で、戦後に生まれる「サザエさん」を彷彿とさせる挿絵とともに、長谷川さんが見た戦下の日常をつづる。ほかにも、五木寛之さん、松本零士さん、益川敏英さん、土門拳さんら、著名人が記者に語った言葉も掲載している。【商品解説】
目次
- 2P はじめに
- 8P 一 生活ー戦争
- 34P 二 特攻
- 60P 三 空襲
- 86P 四 沖縄
- 105P 記者の思い
- 114P 五 九州日報、西日本新聞戦時版
- 116P 長谷川町子 軍需工場ルポ
- 142P 六 外地
- 190P 七 原爆
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言葉を刻む
2022/10/04 14:21
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
西日本新聞が戦後75年に掲載した「言葉を刻む」の連載から、戦争体験者の言葉を抜き出すかたちでまとめたもの。
各地の地方紙とも連携し、誰もが自分の問題として戦争を捉えられる普遍的なつくりになっている。
直近の取材だけでなく、少し前に取材した人の声や、新聞社に届いた手紙(手記)などからの引用も。
言葉が短いだけに、解説がないと分かりにくいものもあった。
途中、「記者の思い」では連載全文と、筆者の意図がつづられており、その萌芽背景も含め、よく伝わるので、言葉の断片だけでなく、西日本新聞の連載全体をこのスタイルでまとめてもよかったのではないかと思った。
連載とは別に、本の装画をした野見山暁治さんの短い手記(回想)がとてもよかった。