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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/11/01
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:19cm/223p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-32709-9
読割 50
紙の本
俳句いまむかし ふたたび
著者 坪内 稔典 (著)
同じ季語の句の「いまの俳句」と「むかしの俳句」を並べて読みくらべる俳句読本。古典から現代までの名句・秀句・ゆかいな句400句を取り上げ、それぞれの味わいと楽しみ方を伝える...
俳句いまむかし ふたたび
俳句いまむかし ふたたび
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商品説明
同じ季語の句の「いまの俳句」と「むかしの俳句」を並べて読みくらべる俳句読本。古典から現代までの名句・秀句・ゆかいな句400句を取り上げ、それぞれの味わいと楽しみ方を伝える。『毎日新聞』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
俳人ねんてん先生の人気連載「季語刻々」(毎日新聞)書籍化第二弾!
今回も、古典から現代までの名句・秀句・ゆかいな句、四百句を楽しくガイド。【商品解説】
著者紹介
坪内 稔典
- 略歴
- 〈坪内稔典〉1944年生まれ。俳人、歌人。正岡子規や夏目漱石の研究者としても知られる。著書に「坪内稔典句集」など。
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紙の本
美しい日本語ふたたび
2021/12/17 07:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日新聞に連載されている「季語刻々」から400回分を選んで編まれたこの本は、タイトルでもわかるように2020年8月に出た『俳句いまむかし』の続編である。
わずか1年で続編が編まれるのは、新聞連載が2010年からあってすでにかなりの記事の蓄積があるからだろう。
もっともこの本の中には「マスク」という冬の季語に、コロナについての記述もあったりする。
ネンテンさん曰く、「マスクは冬の季語だったが、コロナの日々の今年、マスクは季節を問わない日常品になっている」という風に。
続編となったこの本でも先の本の編集、「一つの季語について、今と昔の句を挙げ、感想を書くというスタイル」を踏襲している。
ネンテンさんは本書の「まえがき」で「季語は俳句を詠むことで、その都度に新しく作られている」と書いているし、短い感想の中でも、「チーズフォンデュやもつ鍋を季語にしたい」と書いていたりする。
ちなみにそう書いた回は会津八一の「闇汁の納豆にまじる柘榴かな」を引用し、「闇汁は正岡子規や高浜虚子が詠んでできた季語」と説明している。
「いま」と「むかし」の俳句を比べると、「いま」の俳句にカタカナ文字が多いことに気づく。くぼえみさんの「ユニクロの若草色へ日脚伸ぶ」という句には一瞬ハッとさせられた。おそらく私たちの日常は思った以上にカタカナであふれているだろう。
そんなことも気づかさせられる一冊である。