鬼むかし 昔話の世界
著者 五来重(著者)
こぶとり、桃太郎、天邪鬼・・・・・・「鬼むかし」とは鬼が登場する昔話のこと。その原型は死霊と祖霊がイメージ化されたもので、死霊は人間を食べる恐怖を与える鬼に、祖霊は恐怖と...
鬼むかし 昔話の世界
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商品説明
こぶとり、桃太郎、天邪鬼・・・・・・「鬼むかし」とは鬼が登場する昔話のこと。その原型は死霊と祖霊がイメージ化されたもので、死霊は人間を食べる恐怖を与える鬼に、祖霊は恐怖と共に慈しみを持つ鬼となった。これに仏教の羅刹鬼や地獄の鬼なども加わり、修験道の山伏や天狗とも結びついて様々な「鬼むかし」ができあがったのである。仏教民俗学の泰斗が、綿密な現地調査と知見を活かし、昔話の根底に潜む宗教的背景を読み解く。解説 小松和彦。
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昔話の深い世界
2021/12/06 16:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:須磨のラッコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼の宴会に飛び入りして踊ったお爺さん・・。昔話「瘤取り爺さん」は酒好きの鬼と踊り好きのお爺さんのお話ではなかった。
鬼が宴会をする理由とお爺さんが飛び入りする深い理由があったのだ。
私たちが良く知る桃太郎のお話は「鬼退治」ではないのだ。著者の宗教民俗学と記紀神話への深い造詣が、
私たちがかつて持っており、今も深くしまい込んでいるかもしれない素朴な宗教世界を示してくれる。
「昔話」は歴史を探るための誇るべき私たちの文化なのだ。
鬼にまつわる日本文化はよくわかる
2022/05/08 17:24
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投稿者:まいみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
解説にも書かれていますが作者五来重が定義する鬼=山神ひいては先祖の祖霊という図式と、そこからはるか遠くまで発展してしまった現在に続く鬼の姿が重なりません。定義と語られる鬼の話がちぐはぐな上に日本文化雑学があっちに行ったりこっちに行ったりするため、鬼を取り巻く情報はよく分かったのですが肝心の鬼が何なのかよく分かりませんでした。鬼の昔話とそれにまつわる日本文化を知りたい方におすすめの1冊です。