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紙の本
沖縄の歳時記だ!
2022/01/23 11:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルが硬いが、豊富な写真とともに沖縄の自然を案内した歳時記だ。
歳時記といえば、俳句の季語の解説書のイメージが強いので、その混乱を避けてこのようなタイトルにしたのだろう。でも 「1年のおりおりの自然・人事などを記した書物」という意味では歳時記そのものである。実際に、著者の近況を伝える俳句が季節ごとにまとめられているので著者自身も「歳時記」を意識しているのだろうと思う。
一年を、古くは中国から伝わった二十四節気(太陽暦)に従い沖縄(主に北部)の自然が紹介される。季節感が本州・四国・九州とはずれるが、そのずれも丁寧に説明される。二四節気は、春分とか夏至とか本州でも馴染み深い暦なのでわかりやすい。
一方、月の満ち欠けを基準にした旧暦も海に囲まれる沖縄では日常的に使われている。この旧暦と太陽暦との違いと旧暦の複雑さの説明も、「なるほどそうなのか」と「うちあたい(納得)」させられる。勉強になるのだ。
後半は、照葉樹林の森、マングローブ、珊瑚礁などなどテーマごとに沖縄の生き物が紹介されている。これもわかりやすい。
沖縄を訪れる人は、沖縄の季節と自然を知る入口のハンドブックとしてぜひ読んでもらいたい。若い人たちには特に。