紙の本
もとになっている本も読もうかと思いました
2022/12/22 08:53
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本のもととなっている「ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論」を読んでなく、とっつきやすいかなとこちらの新書を読みました。単に、くだらない仕事が多すぎる、という話ではなく、現在の経済や世の中の仕組みのゆがみのようなものから、ケインズが予測したような短時間の労働環境の実現ができていないなど、高い視点の論が展開されているようです。もとになっている本も読んでみようかと思いました。
電子書籍
BSJ ブルシットジョブ
2022/09/06 19:50
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luce - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本自体がブルシットジョブでしょう。
よくある資本主義批判、新自由主義批判でウンザリ。
例えば5講では、新自由主義によって大学改革がなされ、統一化された授業シラバスをきちんと書かされるので雑務が増え官僚制が強化されるらしい。新自由主義的発想だと、シラバスの形式は自由にして、学生が選択の自由を行使し、受講者数などによって教員の給料がきまり、結果としてシラバスや授業内容が充実すると考えるだろう。規制強化してる事例で、規制無くそうとしてる新自由主義を批判するのは、説得力がない。おそらく著者はフリードマン『資本主義と自由』すら読んでないのではないか?
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◆分類
(1)取り巻き(flunkies)
(2)脅し屋(goons)
(3)尻ぬぐい(duct tapers)
(4)書類穴埋め人(box tickers)
(5)タスクマスター(taskmasters)
◆Youtube「著者にインタビュー」(2022.4.15) https://youtu.be/6vuM0ldRzA8
◆Youtube「未来に残したい授業」(2022.3.25) https://youtu.be/5JPuqcs9nwQ
◆Youtube「未来に残したい授業」(2022.5.28) https://youtu.be/XyckqLppIds
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「ブルシット・ジョブ」の翻訳者の一人が「ブルシット・ジョブ」を分かりやすく解説してくれた一冊。「ブルシット・ジョブ」は気になるけど、かなり長いし翻訳文が読みにくくて挫折した、って人にはこちらがお勧め。本書では「ブルシット・ジョブ」の作者がどういう人なのか、過去の著作なども紹介して、「ブルシット・ジョブ」の位置づけなども解説してくれているし、日本人が日本での例を挙げて、「ブルシット・ジョブ」をより理解しやすく体系的に説明してくれるので、「ブルシット・ジョブ」を頑張って読破した読者はさらに楽しめるでしょう。労働とは何なのか、賃労働とは何なのか、雇用創出イデオロギーとは、BSJがなぜ増大していくのか・・・。この社会の本質的な問題をあぶり出し考えることが必要かもしれない。
「ブルシット・ジョブ」の著者が急逝していたとは知らなかった。残念。
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『ブルシット・ジョブ』の訳者(のひとり)が書いた『ブルシット・ジョブ』の解説本。ブルシット・ジョブという現象の解説というよりも、書籍の解説書の方に近い。かなり『ブルシットジョブ』に何が書いてあるのかに多くを使い、引用の量も多い。「本書はかれの『ブルシット・ジョブ』がいったいなにをいおうとしているのか、をなるべく多くの人に届けたいということからくわだてたもの」だと著者も書いている。
それが悪いということではなく、『ブルシットジョブ』が誤解を恐れずに言うとある意味では無駄に長い(そして、高価な)元の本の内容を、かなり効率的に理解できるようになっており、その目的とするところを十分に達している本だ。
もちろん、要約だけではない。ブルシットジョブを発生させる要因としてのネオリベラリズムと官僚制の問題について、日本の事情に沿って、そして著者の主張をいくぶん入れて、解説している。
著者は、デヴィッド・グレーバーの主張を引いて、ネオリベラリズムと官僚制を批判的に分析する。一概にネオリベラリズムというレッテルを貼ってしまうことは難しいと思うのだが、この二つの資本主義的仕組みがその題目通りには結果として動いていないということ。そして、そのことを典型的に映し出しているのがブルシット・ジョブの存在だということができるだろう。
東西冷戦を経て、絶対的で最終的な社会形態として進められた新自由主義的資本主義は変わるべきではないのか、そして技術発展と社会システムはそれを可能にするにするようになるべきではないか。そして、これまで多くの人の心を縛ってきた労働倫理も変わるべきなのではないか、というのだ。それは可能だろうか。
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【補足1】
この本の中でも参照されているデヴィッド・グレーバーの他の主著『負債論』『官僚制のユートピア』が値段が高い上に紙の本しか出ていない点だ。出版社が利益最大化をしているのかしれないが、(まだ手に取っていないので、たぶん)広く読まれるべき本だと思うので文庫化やkindle化を進めてほしい。
【補足2】
訳者として「ブルシット・ジョブ」という語をどのように翻訳するのか悩んだということだが、「クソつまらない仕事」など日本語にするとそのニュアンスが失われてしまうとしてカタカナ表記としたとのこと。潔いと思った。
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『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』(デヴィッド・グレーバー)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4000614134
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社会的価値が高い仕事ほど与えられる報酬が低いという矛盾。
仕事をクリエイティブする仕事。
まさに直面していることばかりで「そうそう!」と頷くことが多かった一冊。
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面白いです。ブルジットジョブの定義がよく理解できます。長時間労働する人がいるから、それをサポートするビジネスが発達して、長時間労働が産まれる、って仕組み(深夜残業する人が存在しなければ、ベビーシッターもビザ屋もクリーニング屋も発達しない。)から、国民総力で、労働を増やしている実態がある。国民は労働したいんだなー。
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人類学者のデヴィッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ―クソどうでもいい仕事の理論』を下敷きに、その翻訳者である著者が、報告書の見映えをよくする作業など、「クソどうでもいい仕事」としての「ブルシット・ジョブ」がなぜ蔓延り、放置されているのかを資本主義論なども踏まえて解説。
「ブルシット・ジョブ」という概念・着想には目を見開かされたが、ネオ・リベラリズムなどと絡めての理論的説明はいまいち腑に落ちなかった。
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「ブルシット・ジョブ」を読む前に読んでしまった。本書に書かれていることは会社や社会の中で現れまくってしまっている…コロナ禍の「経済」再開はブルシットジョブをどんどん動かしていくことでもある。それならそんな「経済」眠ってもらったままでもいいのでは…
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ブルシットジョブの訳者の1人が描いた解説本のような一札。
メモ
・ブルシットジョブの種類
取り巻き ドアマン、受付、
脅しや 企業弁護士、広報、需要をかきたてる
尻拭い
書類穴埋め人
タスクマスター 不要な仕事を作り出す人
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「規制緩和」「市場原理の導入」「自己責任の強調」がネオリベラリズムの柱だとして、ブルシット・ジョブは、そこから生まれやすい。数値化しえないものを数値化しようとする欲望により、能力や生産性を数値化し競争させ分断が生じる。ケア、感情、愛情、連帯といった社会的関係、人間そのものの基盤の成立が困難になる危機を感じました。ケン・ローチ監督の映画わたしはダニエル・ブレイク、官僚性・官僚主義の大学改革、講義概要シラバス作成、試験問題作成、これらの具体的シーンがあげられました。
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ブルシットジョブや資本主義について、結構深めの考察あり。シットショブとの違いや時間労働。興味深い内容だった。
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ブルシットジョブに関する論文を分かりやすく解説していくスタイルだった。
本書の根底にある資本主義への批判には共感できつつも、ブルシットジョブの例が分かるようで分からず、ピンとこないところがあった。
確かに管理のための管理…で書類がどんどん増えていくのは会社でもあるあるだけれども、本書に出てくるような明らかに無駄なことをしている人は現実にはそこまでいないと思う…分かりやすい例を出しているだけなのかもしれないが、例えば判断できるだけの能力を持つ人がたくさんの案件をさばくために、部下が報告書を作成するのは果たしてブルシットジョブなのだろうか?偉くみせるためだけに、取り巻きに仕事をやらせているというのはあまりに極論と感じた。
ただ、豊かになってるはずの世界で仕事が減らないのはブルシットジョブが蔓延しているのが原因なのは事実だとは思う。何がブルシットなのか、自分なりに深掘りして考えてみたいと思った。
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つまんねー。
つまんなかった。
ブルシットジョブは、確かにある。了解する。今そんな仕事してるし。
前半はまあいいわ。
で、タスク制が時間制の労働管理になって、「時間と労働力」を買うからこそ発生するのもわかる。
後半、理論展開が気持ち悪くなって、読み飛ばしたから正確に主張読めてない可能性もあるけどなあ。
「ネトウヨ」なんて単語安易に使ってる段階で総毛立つ。
支配層って、どこ?
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https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000360920