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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2022/03/02
- 出版社: 晃洋書房
- サイズ:22cm/258,8p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7710-3592-8
- 国内送料無料
紙の本
作田啓一の文学/社会学 捨て犬たちの生、儚い希望
著者 佐藤 裕亮 (著)
悲惨な生を送る、社会から漏れ落ちる者の力に根を置き、人間の学としての社会学の可能性を探求した作田啓一。「社会学者/思想家」としての作田像を描くことを通して、社会学が希望の...
作田啓一の文学/社会学 捨て犬たちの生、儚い希望
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商品説明
悲惨な生を送る、社会から漏れ落ちる者の力に根を置き、人間の学としての社会学の可能性を探求した作田啓一。「社会学者/思想家」としての作田像を描くことを通して、社会学が希望の思想としての可能性をもつことを示す。【「TRC MARC」の商品解説】
「生きているということ」は謎である
戦後の日本社会学界を牽引した作田啓一。彼はなぜ文学や哲学などの社会学の外部を参照し続けたのか。その仕事は、社会学という知に何をもたらすのか。半世紀以上に渡る作田の軌跡を辿り直すことで、その思想のアクチュアリティを問う。
作田は「文学」の中でもとくに太宰治などの日本近代文学の作家や、ルソー、ドストエフスキーといったような、一般に「社会不適合者」と呼ばれるような思想家・小説家の仕事を重視した。その結果、……作田が社会を見る際の視座それ自体、社会から〈漏れ落ちる者〉に立脚している。〈漏れ落ちる者〉は、現存する社会から爪弾きにされ、うまく生きることのできない〈捨て犬(stray dog)〉である。〈捨て犬〉の生は弱く儚い。しかし、作田はそのような〈捨て犬たち〉の生(life)に宿る〈力〉が照らし出す「希望」を探し続けた。(「結論にかえて」より抜粋)【商品解説】
目次
- 序章 作田啓一の“分裂”、あるいは「文学/社会学」という学術的営為
- 第1章 「日本社会」という謎
- 1 戦後日本社会の成立と、〈アノミーと欲望の問題系〉
- 2 戦争犯罪と、〈罪と赦しの問題系〉
- 3 日本人の〈罪と罰〉
- 4 〈漏れ落ちる者たち〉の“声”
- 第2章 ユートピアとしての〈過去〉
- 1 人間の堕落
- 2 「退行」と「ユートピア」
- 3 「放心状態」、あるいは「おくれる」ことの希望
著者紹介
佐藤 裕亮
- 略歴
- 〈佐藤裕亮〉1989年長野県生まれ。立教大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。文学、批評との関連から、戦後日本社会における「社会学」のあり方を研究。
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