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商品説明
奈良盆地の南西部にあたる葛城の地では、巨大古墳や豪族居館など、考古学の発掘調査により重要な発見が相次いでいる。旧石器から奈良・平安時代にかけての葛城の歴史を、最新の発掘調査から解明する。【「TRC MARC」の商品解説】
1先史・古代の重要遺跡が残る地
奈良盆地の南西部にあたる葛城の地(令制大和国の葛上郡・忍海郡・葛下郡、および広瀬郡を加えた地域)には、先史・古代を中心に、歴史上重要な古墳や寺院など、多様な種類の遺跡を含む文化財が数多く残る。
2古代大和の豪族葛城氏の枢要の地
葛城は、古墳時代の5世紀代に最大の勢力を誇った古代大和の豪族葛城氏の枢要の地である。正史にも記録されていることから、葛城の歴史は一地方史にとどまらず、日本古代政治史や文化史にも深く関わる。
3最新の発掘調査をふまえた叙述
近年この葛城からは、旧石器時代から奈良・平安時代に至る重要な遺跡や出土品など、考古学的に大きな意義のある発見が相次いでいる。本書では、考古学的調査によって得られた資料を分析し、新たな葛城の歴史を叙述した。
4特色ある地域文化の論述
葛城という地域の環境や歴史的背景に注目するほか、隣接する地域との関係のなかで、どのような特色を有する地域文化が醸成されたのか、という視点で論述。重要なテーマを深く掘り下げると同時に、葛城の歴史について時代を追って学ぶことができる、通史も意識した構成とした。
5葛城を訪ねる参考として
本書を読むことで、先史・古代の歴史全般に対する興味をより広げることにつながる。また、本書に記述された葛城の地を実際に訪ねる際のより具体的な参考資料となる。現地の散策に有用な葛城の遺跡地図も併載。カラー口絵など図版も多数収録した。【商品解説】
目次
- カラー口絵(8頁)
- はじめに
- 第1章 葛城の黎明
- 第1節 葛城地域とは
- (1葛城の由来/2葛城の地勢と環境/3葛城の領域と外域)
- 第2節 サヌカイト鉱山の開発
- (1旧石器文化と二上山産サヌカイト/2石器製作技術の特徴/3国府石器群の成立と衰退/4葛城地域の旧石器資料/5サヌカイトの原産地と消費地/6縄文時代以降のサヌカイト利用)
著者紹介
松田 真一
- 略歴
- 〈松田真一〉天理大学附属天理参考館特別顧問、香芝市二上山博物参与。著書に「縄文文化の知恵と技」など。
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