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または紙の本
ザ・フォックス （角川文庫）
著者 フレデリック・フォーサイス （著）,黒原 敏行 （訳）
英特殊部隊がとらえたハッカー〈フォックス〉はまだ高校生だった。ウェストンは、イラン・北朝鮮・ロシアのシステムに痕跡も残さず侵入し、秘密工作を行い、その情報はすべて提供する...
ザ・フォックス （角川文庫）
ザ・フォックス
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商品説明
英特殊部隊がとらえたハッカー〈フォックス〉はまだ高校生だった。ウェストンは、イラン・北朝鮮・ロシアのシステムに痕跡も残さず侵入し、秘密工作を行い、その情報はすべて提供する「トロイ作戦」を大統領に持ちかけ…。【「TRC MARC」の商品解説】
米国家安全保障局の不可侵と思われたシステムに侵入したのは、英国の18歳の若者だった。引き渡しを要求する米国。英国安全保障のアドバイザーであるウェストンは、英米両首脳に〈トロイ作戦〉と名付けた諜報活動を提案、この天才ハッカーに任務を与えた。コードネームは〈フォックス〉。手始めにロシアの巡洋艦をハッキングしたフォックスは、対外情報局に命を狙われることになる。実在事件を基にした、緊迫の国際軍事サスペンス。
【商品解説】
目次
- ザ・フォックス
- 訳者あとがき
- 文庫版追記
- 解説 福田和代
著者紹介
フレデリック・フォーサイス
- 略歴
- 1938年イギリス生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を勤めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに書いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビュー。綿密な取材とストーリーテリングの天賦の才で世界をわかせ続けている。著書に、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『神の拳』『アフガンの男』『キル・リスト』、小説のような半生を描いた自伝『アウトサイダー』など多数。
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紙の本
現在の世界情勢を巧みに生かした諜報戦。
2023/10/12 11:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の世界情勢を巧みに生かした諜報戦。超能力者に等しい天才ハッカーを手にした老練な諜報員が国際世界の危機的状況を手玉に取っていく爽快感が堪らない。ある意味ではスーパー老諜報員活躍劇と言った作品。結末も現在国際情勢の危機を私（西欧的見方に過ぎないかもしれないが）の希望する形で解決されたのは実に嬉しい。正に私の欲しかった作品。登場人物も北朝鮮主導者は実名、米ロ大統領は実名は出してないが明らかにトランプとプーチンと判る描写も風刺的で楽しい。
＜蛇足＞ 「実在事件を基にした、緊迫の国際軍事サスペンス」という宣伝文句から、実際に起こったコンピュータ絡みの事件を一人の天才ハッカーの仕業という設定で創作された作品と思ったのだが、あくまでも類似事件に着想を得たに過ぎなかった。とは言え、類似の事件を核戦略などの大事件に発展させていく巧みさは流石。その理論展開も説得力があり、小説の世界があたかも現実かのような緊迫感を持って迫ってくる。著者８０歳にして凄い作品を仕上げてくれたことに感謝。
