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紙の本
竜殺しのブリュンヒルド (電撃文庫)
著者 東崎 惟子 (著)
【電撃小説大賞《銀賞》(第28回)】竜に育てられた少女、ブリュンヒルド。最愛の竜は、彼女の実父の手で殺された。復讐に燃える娘の胸に去来するのは、正しさと赦しを望んだ竜の教...
竜殺しのブリュンヒルド (電撃文庫)
竜殺しのブリュンヒルド
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商品説明
【電撃小説大賞《銀賞》(第28回)】竜に育てられた少女、ブリュンヒルド。最愛の竜は、彼女の実父の手で殺された。復讐に燃える娘の胸に去来するのは、正しさと赦しを望んだ竜の教え。従うべくは、愛した人の言葉か、滾り続ける愛そのものか−。【「TRC MARC」の商品解説】
竜殺しの英雄、シギベルト率いるノーヴェルラント帝国軍。伝説の島「エデン」の攻略に挑む彼らは、島を護る竜の返り討ちに遭い、幾度も殲滅された。
エデンの海岸に取り残され、偶然か必然か――生きのびたシギベルトの娘ブリュンヒルド。竜は幼い彼女を救い、娘のように育てた。一人と一匹は、愛し、愛された。
しかし十三年後、シギベルトの放つ大砲は遂に竜の命を奪い、英雄の娘ブリュンヒルドをも帝国に「奪還」した。
『神の国で再会したければ、他人を憎んではならないよ。』
復讐に燃えるブリュンヒルドの胸に去来するのは、正しさと赦しを望んだ竜の教え。従うべくは、愛した人の言葉か、滾り続ける愛そのものか――。
第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、ここに開幕!【商品解説】
著者紹介
東崎 惟子
- 略歴
- 『黄昏のブリュンヒルド』で第28回電撃小説大賞《銀賞》を受賞し、電撃文庫よりデビュー。
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電子書籍
至高のバッドエンド
2022/10/08 01:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エデンを守る竜は誘拐された幼子が自分の血を啜り生き延びたので神の思し召しと信じて彼女を育てた。
少女は成長し竜を愛したが、彼女の父である竜殺しの英雄がエデンに攻めてきたせいで竜もエデンも失い実父への復讐に燃える。
人を恨まなければ死後は神の世界で共にいられるはずだった竜と少女が愛によって引き裂かれる物語。
いっそ清々しいまでのバッドエンド。
これほど美しい愛と復讐の話を久しぶりに読んだと思う。
ざまぁ系で復讐とかいって楽しんでいる人に読んでほしい。
帯の「愛が、二人を引き裂いた――」のキャッチ考えた人に拍手したい。
終章の結末が素晴らしすぎる。
いやホントにメリバどころかバッドエンドな悲劇なんだけど、例えばこれはシェイクスピアのような、評価されるべき悲劇だわ。
徹頭徹尾描かれているのは復讐に燃える少女の物語なんだけど、私が読んだのは痛ましい愛だったわ。
好きとしか言えない。
単巻で素晴らしい完成度。
続編出すなんてとんでもないと思うが、予定されているらしい続編の内容が気になりすぎるから読むだろうなぁ。
あとがき記載の正義は知らんが、少なくとも愛だけは確かに溢れてたと思うわ。
紙の本
どうしようもない愛
2023/05/20 08:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「愛が二人を引き裂いた」というキャッチコピーは、最後まで読めば、膝を打ち、苦い気持ちになること請け合い。抗いようのない環境の変化と、その中での選択の連続は重く、苦しい。神話のごとき悲劇にして、復讐譚。慈悲があればこそ、悲しみや苦しみが際立つのだと思う。惨劇に彩られた、美しい物語だった。