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商品説明
互いの存在が束縛であったことを初めて認め合う吉祥と西姫。還国は家庭を持ち画家となり、良絃は女医専に学んでいる。日本は中日戦争の泥沼から抜け出せず、朝鮮語の言論は弾圧され…。韓国を舞台にした民族史的長編ロマン。【「TRC MARC」の商品解説】
韓国における女性作家の草分け 朴景利による大河小説『土地』第五部始動!
韓国の国民的大河小説であり、たびたびドラマ化もされている朴景利作『土地』は、朝鮮半島・日本・旧満州の近代史を経糸に、その時代に翻弄される様々な人々の日常から生まれる愛と恋・葛藤・悲しみ・喜び・苦難を横糸に織り成す、全五部・20巻の壮大なタペストリーです。
今回の16巻から始まる第五部では、1940年から1945年まで、朝鮮が日本の敗戦により植民地支配から解放されるまでの日々が描かれていきます。
16巻 あらすじ
同郷の友であり同志であった寛洙が牡丹江で病死したことで、吉祥は自分の生き方を見つめ直す。
主治医だった朴医師の死に衝撃を受けた西姫は、心の奥底に秘めていた思いに気づく。二人は互いの存在が束縛であったことを初めて認め合う。寛洙の死は家族を再会させ、新たな絆をもたらした。
還国は家庭を持ち新進気鋭の画家となり、李家に戸籍を移した良絃は女医専に学んでいる。西姫は允国と良絃について意外なことを言い出す。
日本は日中戦争の泥沼から抜け出せず、物資が不足して生活は不便になるばかりだ。朝鮮語の言論は弾圧され、志願兵、創氏改名など新たな制度で朝鮮の人々はますます生きづらくなっている。【商品解説】
目次
- 第五部 第一篇 魂魄の帰郷
- 一章 新京の月
- 二章 踊るコウモリたち
- 三章 蟾津江の岸辺で
- 四章 モンチの夢
- 五章 観音菩薩像
- 訳注
- 訳者解説
著者紹介
朴 景利
- 略歴
- 〈朴景利〉1926〜2008年。慶尚南道統営市生まれ。ソウル家庭保育師範学校(世宗大学の前身)卒。短編「不信時代」で『現代文学』新人賞受賞。韓国の女性作家の草分け的存在となる。
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