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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/09/09
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/443p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09454-9
- 国内送料無料
紙の本
李良枝セレクション
日本と韓国、2つの「母国」の間で揺れ惑う個人の苦悩と葛藤を文学に昇華した作家、李良枝。「由煕」「除籍謄本」など、未来に託した小説とエッセイ全7編を収録。李良枝年譜も掲載す...
李良枝セレクション
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商品説明
日本と韓国、2つの「母国」の間で揺れ惑う個人の苦悩と葛藤を文学に昇華した作家、李良枝。「由煕」「除籍謄本」など、未来に託した小説とエッセイ全7編を収録。李良枝年譜も掲載する。【「TRC MARC」の商品解説】
二つの「母国」の間から未来に託した文学
――没後30年記念出版!
“日本で生まれ育った韓国人”として、母語である日本語と、母国語の韓国語、その狭間で揺れ惑う人物を描くことで、言語とアイデンティティの問題を追究し、37歳の若さで急逝した李良枝。創作を通して、二項対立の思考を超越し、現実をあるがままの姿で受け入れる勇気と力を得るまでに変化した李の気づきが、社会の分断が広がる今、大きな意味を持つ。
李良枝は自らの内に芽生える差別意識にも厳しい目を向け、あらゆる属性、あらゆる立場に立っている人に当てはまる実存の問題、人間の尊厳を文学で問い続けた。その言葉は、未来に開かれている。韓国、ドイツ、台湾でも翻訳刊行され、没後30年の今年、アメリカで英訳の刊行も決まった。世界からも注目が続く。
本書は、李良枝の文学に多大な影響を受けた作家・温又柔が選んだ小説4篇とエッセイ3篇を、李良枝の思考の流れがわかるように構成し、温又柔の詳細な解説と年譜を付した決定版。李良枝文学の今日的意義を、未来の読者に向けて伝える貴重な一冊。
「何らかの『基準』や『規範』から外れた者にとって、ますます苛酷になりつつある現代の日本で、この世界のこわばりを解きほぐす勇気を促す力が李良枝の文学にはある」(温又柔)【商品解説】
収録作品一覧
由煕 | 7−97 | |
---|---|---|
刻 | 99−236 | |
石の聲 | 237−347 |
著者紹介
李 良枝
- 略歴
- 〈李良枝〉1955〜92年。山梨県生まれ。ソウル大学卒業。作家。「由煕」で芥川賞受賞。ほかの著書に「ことばの杖」など。
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