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商品説明
古来より、天皇と音楽は深く結びついていた。秘曲伝受で権威を高めた後鳥羽天皇、音楽を政治的に利用した後醍醐天皇、天皇に音楽を教えた御師、相伝された名器などについて考察。音楽と政治・国家との関わりを考える。【「TRC MARC」の商品解説】
古来、天皇と音楽は深く結びついていた。なぜ天皇には音楽が必要とされたのか。秘曲伝受で自己の権威を強化した後鳥羽天皇、音楽を政治的に利用した後醍醐天皇、将軍家と同じ笙を習得した後光厳天皇らに、時代ごとの特徴を探る。さらに天皇に音楽を教えた御師、三種の神器とともに相伝された名器を考察。音楽と政治・国家との関わりを考える。【商品解説】
目次
- 第一部＝天皇と音楽／第一章＝鎌倉期以前における天皇と音楽（琴の時代／笛の時代／『源氏物語』と楽器）／第二章＝後鳥羽天皇と音楽（笛の習得／琵琶の習得）／第三章＝大覚寺統の天皇と音楽（亀山天皇と音楽／後宇多天皇と音楽）／第四章＝後醍醐天皇と音楽（笛の習得／琵琶の習得／郢曲の習得／名物楽器）／第五章＝後光厳天皇と音楽（琵琶の習得／笙の習得／足利将軍家と笙）／第二部＝天皇の音楽の習得と御師／第一章＝音楽の御師―平安後期～鎌倉中期―（御師の呼称／御師の形態／御師相互の関係）／第二章＝音楽の御師―鎌倉後期～南北朝期―（後深草期から後伏見期の御師／光厳期の御師／後光厳期の御師）／第三章＝御師の実像（藤原貞敏／藤原定輔／大神景光）／第三部＝累代御物の楽器（和琴「宇陀法師」／「累代楽器」の成立）
著者紹介
豊永 聡美
- 略歴
- 1960年、東京都生まれ。1982年、学習院大学文学部史学科卒業。1987年 学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得。現在、東京音楽大学教授 博士（史学） ※2017年2月現在
【主要編著書】『中世の天皇と音楽』（吉川弘文館、2006年）、「王朝社会における王卿貴族の楽統」（『王朝文学と音楽』、竹林舎、2009年）、「鎌倉武士と琵琶の文化圏」（『「鎌倉」の時代』、山川出版社、2015年）
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