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商品説明
奈良から近世にかけて受容されてきた舶載品「唐物」。その概念の成立や展開、歴史的・文化史的な意義を多角的な視点から再検証。唐物の受容や海外交流に関する研究の現状と課題を提示し、唐物研究の新たなステージを拓く。【「TRC MARC」の商品解説】
奈良から平安、中世や近世にかけて受容されてきた舶載品である「唐物」。その研究は歴史学、美術史、日本文学など、これまで様々な分野で進展してきた。しかし、その内容は多種多様にわたり、共通の理解が異なる分野で必ずしも共有されてきたとはいいがたい。
そこで2011年に刊行された『唐物と東アジア』(アジア遊学)の第二弾として、対象地域・時代を広げ、改めて「唐物」の概念の成立や展開、その歴史的・ 文化史的な意義を多角的な視点から再検証する。
唐物の受容や海外交流に関する研究の現状と課題を提示し、唐物研究の新たなステージを拓く画期的な成果。【商品解説】
目次
- [序言]「唐物」の文化史的意義を問い直す 河添房江
- [総論]人・モノ・情報の移動・交流からみた「日本文化」―「唐物」と「国風文化」をめぐる研究の狭間から考える 皆川雅樹
- Ⅰ 唐物の成立と展開
- 「唐物」の成立 河内春人
- 考古学からみた古代から中世の唐物交易の変遷 菅波正人
- 鎌倉時代の唐物と文化伝播 大塚紀弘
- [コラム]鎌倉の「唐物」─金沢北条氏ゆかりの称名寺伝来品 梅沢恵
- 室町時代政治史からみた唐物 松永和浩
- 室町仏教と唐物 川本慎自
収録作品一覧
「唐物」の文化史的意義を問い直す | 河添房江 著 | 4−8 |
---|---|---|
人・モノ・情報の移動・交流からみた「日本文化」 | 皆川雅樹 著 | 9−24 |
「唐物」の成立 | 河内春人 著 | 25−35 |
著者紹介
河添 房江
- 略歴
- 東京学芸大学名誉教授。『源氏物語』を中心に平安文学を専攻。唐物を媒介に、古典文学と東アジアの関係も研究している。
主な著書に『性と文化の源氏物語』(筑摩書房、1998年)、『源氏物語時空論』(東京大学出版会、2005年)、『源氏物語と東アジア世界』(NHKブックス、2007年)、『光源氏が愛した王朝ブランド品』(角川選書、2008年)、『唐物の文化史』(岩波新書、2014年)、『源氏物語越境論 唐物表象と物語享受の諸相』(岩波書店、2018年)、編著に『新装版 唐物と東アジア―舶載品をめぐる文化交流史』(共編著、勉誠出版、2016年)などがある。
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