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- 発売日:2022/11/10
- 出版社: 大陸書館
- サイズ:四六判/310ページ
- ISBN:978-4-910621-75-3
紙の本
【オンデマンドブック】赤い雪
著者 榛葉英治 (著)
敗戦後の長春。かつて満州国の首都で「新京」と呼ばれたこの街は、ソ連軍の占領下から国民政府の統治となり、ついで共産軍により占領され、さらに米国供与の武器で武装した国民党軍に...
【オンデマンドブック】赤い雪
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商品説明
敗戦後の長春。かつて満州国の首都で「新京」と呼ばれたこの街は、ソ連軍の占領下から国民政府の統治となり、ついで共産軍により占領され、さらに米国供与の武器で武装した国民党軍に奪還された。日本の敗戦後、在留邦人は俘虜となって職を失い、次々に入れ替わる統治者の政策で翻弄される。
第39回直木賞(昭和33年上半期)受賞作。半世紀ぶりの復刊。【本の内容】
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紙の本
忘れられた作家
2022/12/13 15:20
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
復刊された『城壁』とその解説を読んで初めてこの作家を知り、なんと直木賞受賞作家であったのかと「発見」して、その受賞作を読んでみることに。榛葉英治は、没後は完全に忘れられた作家だったのではないだろうか。
この直木賞受賞作も、ちょうど最近、オンデマンド版が出たようだ。
敗戦後の満洲を舞台にした、インテリ崩れの男が主人公の小説。
敗戦国の民たちの混乱ぶりが細やかに描かれており、「敗戦後の混乱」という言葉でひとくくりに表現できない戦後の現実を見せられ、勉強にはなるのだが、中心となっているのは主人公の不倫愛であり、どこか昔ながらの男性作家による私小説臭の強さも感じた。
昭和33年刊行だから当然と言えば当然なのだろうが。その古さも含め、歴史としての資料的価値があるとも考える。