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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/01/06
- 出版社: 集英社
- サイズ:20cm/512p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-771820-1
紙の本
書楼弔堂 待宵
著者 京極 夏彦 (著)
扠、本日はどのようなご本をご所望でしょう−。日露戦争の足音が聞こえる明治30年代後半。古今東西の書物が集う書舗に迷える者達が訪れる。書楼弔堂シリーズ第3弾。『小説すばる』...
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商品説明
扠、本日はどのようなご本をご所望でしょう−。日露戦争の足音が聞こえる明治30年代後半。古今東西の書物が集う書舗に迷える者達が訪れる。書楼弔堂シリーズ第3弾。『小説すばる』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。
なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。
思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。
「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう——」
日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人との繋がりを見つめなおす。
約6年ぶり、待望のシリーズ第3弾!
【著者プロフィール】
京極夏彦(きょうごく・なつひこ)
日本推理作家協会 第15代代表理事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1963年北海道小樽市生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞長編部門、97年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2000年第8回桑沢賞、03年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で第130回直木賞、11年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞、16年 遠野文化賞、19年 埼玉文化賞、22年『遠巷説百物語』で第56回吉川英治文学賞を受賞。【商品解説】
収録作品一覧
史乗 | 7−95 | |
---|---|---|
統御 | 97−179 | |
滑稽 | 181−259 |
著者紹介
京極 夏彦
- 略歴
- 〈京極夏彦〉北海道小樽市生まれ。日本推理作家協会第15代代表理事。世界妖怪協会・お化け友の会代表代行。「後巷説百物語」で直木賞受賞。遠野文化賞受賞。
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紙の本
生きながら弔われる
2023/06/21 17:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
弔堂は半ば生前葬の場なのかもしれない。
以前とは変わってしまった徳富蘇峰
国民ためと言いつつ彼らを戦地に送る言葉を紡ぐ自分を、どう思うのか。
弔堂は「日本外史」を渡すという形でかつての彼を弔っているように見えた。
最終話
最後の数ページは弥蔵の言葉のひとつひとつがすべて悲鳴…
もしそれを徳富蘇峰に聞かせたらどんな言葉が返ってきたのか…
弔堂はそれを聞き届けた。
弥蔵の悲嘆を弔った。
それで弥蔵が救われたか?
そんな事は知った事ではない。
それでいいのだと思う。