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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/12/20
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:20cm/383p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-005609-3
読割 50
紙の本
江戸一新
著者 門井慶喜 (著)
江戸が燃え尽きた「明暦の大火」。この大惨事に立ち上がった老中・松平伊豆守信綱は、町奴・花川戸の長兵衛を「斥候」として使いながら、「江戸一新」に乗り出し…。『読売新聞』連載...
江戸一新
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商品説明
江戸が燃え尽きた「明暦の大火」。この大惨事に立ち上がった老中・松平伊豆守信綱は、町奴・花川戸の長兵衛を「斥候」として使いながら、「江戸一新」に乗り出し…。『読売新聞』連載を加筆・修正。【「TRC MARC」の商品解説】
難事業に立ち向かった叩き上げの天才――
老中・松平信綱は何故「知恵伊豆」と称されたか?
明暦3年(1657)1月、江戸が燃え尽きた――。のちに言う「明暦の大火」である。日本史上最大、世界史的に見ても有数の焼失面積と死者数を出したこの大惨事に立ち上がった男がいた。代官の息子に生まれながら、先代将軍・家光の小姓から立身出世を遂げた老中・松平伊豆守信綱。その切れ者ぶりから「知恵伊豆」と呼ばれた信綱は、町奴の長兵衛を「斥候」として使いながら、「江戸一新」に乗り出した。現在の東京に繋がる大都市・大江戸への「建て替え」が始まったのだ。【商品解説】
著者紹介
門井慶喜
- 略歴
- 〈門井慶喜〉群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞、「銀河鉄道の父」で直木賞を受賞。
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紙の本
江戸はいかにして「大江戸」となっていったか
2023/01/31 16:50
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり昔のことになりますが、
「大江戸捜査網」という人気テレビ時代劇がありました。
そのタイトルにある「大江戸」、
もちろん今の東京のことですが、
徳川家康がここに入府した頃は単なる「江戸」だったそうです。
では、いつから「大江戸」になったのか。
『家康、江戸を建てる』や『東京、はじまる』などの作品がある
直木賞作家の門井慶喜さんの『江戸一新』を読めば、
「江戸」が「大江戸」に変貌するさまがよくわかります。
時は明暦3年(1657年)1月。4代将軍徳川家綱の時代。
江戸の町を火事が襲います。
のちに「振袖火事」とかとも呼ばれる「明暦の大火」。
この時に江戸城の天守も焼け落ちてます。
その後の江戸復興の担い手となったのが、老中松平伊豆守信綱。
信綱は埼玉の川越藩の藩主でもあり、
才知に長けていたので「知恵伊豆」とも呼ばれていたそうです。
門井さんのこの長編小説は、この信綱が主人公。
おそらく歴史小説という範疇にはいるのでしょうが、
かなり創作めいた箇所もあって、
逆にそれがエンタテインメントになって面白く読めます。
大火のあと、狭い道を拡充して広小路を作ったり、
武家の移転を進めたり、隅田川に橋を架けたり。
そういう復興施策が江戸の町をさらに大きくしていくことになります。
つまり、「江戸」が「大江戸」に変わっていくきっかけとなります。
門井さんは信綱にこんなことを思わせています。
「どうかして自分の生前よりも死後のほうが少しでも結構な国であるようにしたい」
今の政治家に、この信綱の気概があるのでしょうか。