- 販売開始日: 2023/01/17
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-354881-2
独占告白 渡辺恒雄―戦後政治はこうして作られた―
著者 安井浩一郎
1945年、19歳で学徒出陣により徴兵され、戦争と軍隊を嫌悪した渡辺。政治記者となって目にしたのは、嫉妬が渦巻き、カネが飛び交う永田町政治の現実だった――。「総理大臣禅譲...
独占告白 渡辺恒雄―戦後政治はこうして作られた―
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商品説明
1945年、19歳で学徒出陣により徴兵され、戦争と軍隊を嫌悪した渡辺。政治記者となって目にしたのは、嫉妬が渦巻き、カネが飛び交う永田町政治の現実だった――。「総理大臣禅譲密約書」の真相、日韓国交正常化交渉と沖縄返還の裏側、歴代総理大臣の素顔。戦後日本が生んだ稀代のリアリストが、縦横無尽に語り尽くす。
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渡辺恒雄と戦争と戦後政治と
2023/01/22 00:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナベツネに対する先入観がいい意味で裏切られた。戦後メディア界の巨魁は、戦争を嫌悪する徹底的なリアリストであった。全体のテーマとなっている戦争体験と戦後政治の関係性という視点が新鮮に感じた。著者はまだ若いようだが、緊迫感のある文体で語彙が豊富。その辺の作家より文章がうまい!
凡俗の証言本とは一線を画する名著
2023/02/20 23:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:貫太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は渡辺恒雄のただの証言本ではない。大学教授かと見紛うほどの著者の豊かな政治史の知識や教養が総動員され、渡辺恒雄をある種の狂言回しとして、戦後政治のうねりを鮮やかに描いている。
私が敬愛する作家の佐藤優も「波」の書評の中でこの本を「戦後の怪物の全体像に迫る最良のノンフィクション」「著者の安井氏の取材力と筆力、能力の高さが反映」と絶賛していたが、読み終えて全くその通りだと思った。
渡辺恒雄の思想と行動、そして戦後政治を、1戦争との距離感で動いてきた戦後政治、2取材者と当事者の線引きが曖昧な戦後の政治記者像、3人間感情で動く政治という3つの視座からのアプローチで見事に描いている。著者の筆力、構成力にも脱帽した。渡辺恒雄の証言を味わいたい者も、戦後政治の激動を追体験したい者も、共に読むべき名著である。