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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/12/26
- 出版社: 草思社
- サイズ:19cm/307,4p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7942-2622-8
読割 50
紙の本
ウクライナ・ショック 覚醒したヨーロッパの行方
著者 三好範英 (著)
ロシアによる侵略以降、世界はすっかり変わってしまった。日本が置かれているのは、ウクライナ、ポーランド、ドイツのどの立場だろうか。ベルリン特派員を長く務めた著者が、ウクライ...
ウクライナ・ショック 覚醒したヨーロッパの行方
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商品説明
ロシアによる侵略以降、世界はすっかり変わってしまった。日本が置かれているのは、ウクライナ、ポーランド、ドイツのどの立場だろうか。ベルリン特派員を長く務めた著者が、ウクライナ戦争の実態と背景を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は2022年2月24日に起こった「ウクライナ侵略」の背景を描き、その原因や影響を考察したノンフィクションである。著者は読売新聞のべルリン特派員を10年近くつとめ(現在はフリー)、『ドイツリスク』(光文社新書)で山本七平賞を受賞しているドイツ通のジャーナリストである。
今回、戦闘地そのものには取材できなかったがウクライナ西部の国境の街リヴィウや隣国ポーランドなどを著者は実際に訪れて取材している。また過去に何度もウクライナに取材したことがあり、とくにクリミア併合のあとの2015年にドンバス地方の内戦地で義勇軍の取材をしている。
この戦争により理想主義で夢見がちだったドイツが覚醒し、大胆に政策転換したことに著者はまず驚いている。ドイツ内部にあったロシアの民主化への甘い期待は裏切られ、経済的なつながりが平和を生み出すと考えられたメルケルにいたる戦後の融和策は抑止策へと変化した。
またそれに増してポーランドやバルト三国、北欧の2国などの抱える歴史的な恐怖心はすさまじい。ウクライナも含めて、第二次大戦でのナチドイツと共産主義ソ連の戦いに翻弄された過去がこの戦争には色濃く反映している。このあたりの各国の微妙な立ち位置を描く著者の分析は見事である。
つまるところポストモダンな西欧のリベラリズム(環境主義、エネルギー問題、過激な文化運動、移民政策など)が社会に分断を生み出し、ロシアに侵略の口実を与えたというのが著者の指摘の一つでもある。
最終章で著者は日本は明日のウクライナかドイツかポーランドかと問いかけている。
日本も覚醒せよということなのかもしれない。【商品解説】
目次
- 序章 日本に問われているもの
- ウクライナで拘束される
- 平穏に伏在する緊張
- 国民は日々強くなっている
- 「野蛮」から「文明」へ
- 日本が防衛すべき国際秩序
- 国のために死ねるか
- 実感主義と相対主義
- 人命を超えた価値
著者紹介
三好範英
- 略歴
- 〈三好範英〉東京大学教養学部卒。読売新聞社バンコク、プノンペン、ベルリン特派員、編集委員を経て、フリーランスのジャーナリスト。「ドイツリスク」で山本七平賞特別賞受賞。
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