記者のためのオープンデータ活用ハンドブック

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タイトルに「記者のための」とあるとおり、調査報道のノウハウを伝える内容。「国や自治体の事業を調べる」「民間企業を調べる」「不動産を調べる」など、調査対象ごとに活用できるウェブサイトやその使い方が紹介されている。調査の目的として「不正を暴く」ことが設定されてはいるが、ここで紹介されているノウハウ、特に企業情報や国・自治体情報の調べ方は、マーケティングや市場調査に活用できるものだった。
あと、本編とは別に掲載されているコラムがおもしろい。「事件記者的な財務諸表の読み方」「情報源の作り方」「政治資金の取材のポイント」など、記者ならではの生々しい内容。

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これは新聞書評からだったか。レアなせいか、書店の実店舗で結局巡り合えず、やむを得ずネットでゲット。がっくり。こういう本って、情報の羅列だとただのレファ本になるし、そうなると基本的に通読に耐えないんだけど、本書はきちんと読み物である、ってところに妙味。実際に取り上げられている例のそれぞれが面白く、十分に読書が出来る。それにしても官報、個人情報検索ってかなりヤバいすね。使い方、考え方によっちゃ、物凄く怖い側面も…。

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私は記者ではないけれど、いろいろなオープンデータ活用するための視点としては、なかなか面白いです。
生成ＡＩも含めるとどんな風に変わってくるか考えたいです。

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調査報道のテクニックやツールを網羅的に紹介することをめざした本。手法はシェアしてその先での競争をしようという志の高さ。
趣旨も内容も素晴らしいです。
ただし、この本の内容はすぐに陳腐化していくべきなので（いつまでもこれがバイブルになるのだとしたら、社会の停滞を意味する）、その意味で星４つにとどめる。