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商品説明
憲法で政教分離を掲げながら、日常生活に宗教が深く取り込まれているアメリカ。「世界一の科学大国」アメリカの歴史を宗教的側面から見直し、奇妙な国の成り立ちと国民性を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
先進国で異例と言えるほど国民の信仰心が篤いアメリカ。憲法で政教分離を謳う「超大国」にして「科学大国」でありながら、宗教が政治、社会、文化などあらゆる面に深く浸透しており、宗教を知らねばこの国は理解しがたい。「多様性」と「分断」の間で揺れるアメリカ社会を宗教にフォーカスして活写する。【商品解説】
著者紹介
上坂 昇
- 略歴
- 〈上坂昇〉東京生まれ。東京外国語大学卒業。桜美林大学名誉教授。著書に「カリフォルニアのワイン王薩摩藩士・長沢鼎」「アメリカの黒人保守思想」「オバマの誤算」など。
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いろいろと参考にはなるけれど
2023/02/22 23:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の宗教も出て来るにしろ、基本的に白人のクリスチャンの視点でアメリカ合衆国の宗教と社会のあり方を書いているようだ。出て来るのは白人のリベラル派対福音派であり、先住民なり黒人なりヒスパニックなりの視点が欠落しているのではないか。
また聖句の紹介が解釈がいかにもキリスト教的なコラムがあり、旧約聖書の聖句を新約聖書の聖句で止揚したみたい。ユダヤ教徒から見れば「神の子と称した偽預言者で実はローマ兵の息子で悪魔の子のような男」が始めたカルト宗教が勝手にタナッハに付け加えた文章でトーラーを否定したとしか読めないだろう。
「平和主義のクエーカー(本当は蔑称のはずだが)」の大統領がニクソンとは知らなかった。幾らケネディとジョンソンが始めたとは言え、ベトナム戦争当時の共和党の大統領だから。
アーミッシュについて共同体内の性犯罪が出て来ないのはどうだろうか。これでは今までの「理想化」されたアーミッシュ像だ。
聖書についての章なら、どういう翻訳の聖書があって、どういう宗派ならどういう翻訳を読むのかぐらいは触れるべきだ。何しろ英訳聖書の量は半端ないから、主だった英訳聖書を取り上げた歴史でちょっとした本が書けそうだ。ここで紹介されているジュネーヴ聖書の現代版は知っているが、本来はあるべき旧約外典がないから外典を排除するプロテスタント、特に福音派あたりが読むのだろうか。
ユダヤ教のタナッハでも改革派系と正統派系では出している翻訳も違う。
アメリカ生まれの宗教なら、ものみの塔聖書冊子協会も取り上げたらいいのに。