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商品説明
武田松姫の生涯、忠興とガラシャ、高橋是清の奮闘…。日本の歴史の現場を丹念に辿り、集めた資料や現地の様子から気づいたことをまとめる。著者が折々に詠んだ和歌も収録。『特技懇』等掲載をもとに書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
前作「それゆけ! 歴史街道 よこ道、うら径、まわり路、ときにゆきどまり途」から2年。その後も、著者の彷徨は飽くことなく続き、ここに第二弾が成就されることとなった。著者の歴史好きは子どものころからといい、「歴史をたどるという作業は、素人は素人なりに楽しい事である」としている。本書でも著者は、前作と同じように歴史の現場にすべて足を運ぶことで歴史を“疑似体験"している。そこには思い込みはなく、あくまでもエビデンスと客観的な眼で歴史をとらえ返している。
小堀遠州を扱った「なすことも なき身の夢の さむるあけぼの」では「遠州の治績を振り返ると、彼は、近江などの豊かな土壌と商業的先駆性に育まれながら、戦乱の武ばった世界から文治・安定の世界への変革期を、ソフトパワーで脚色したテクノクラートぶりで駆け抜けたように映る」とある。ここには、同じくテクノクラートであった著者自身の姿勢が表れているといっていいだろう。そして、それこそ現在およびこれからの日本にとっても必要な人間の在り方であり構え方でもあるだろう。哲学者吉本隆明は、“これからは素人の時代"と言ったが、まさに素人の柔軟な発想による歴史語りこそが、この国に求められている未来の指針になってきているのではないだろうか。
また、前作「それゆけ! 歴史街道」と同様に表紙は著者本人が描いている。【商品解説】
目次
- はじめに
- 託孤寄命に導かれ
- 紡ぎ伝えられる遺命(その一) ─武田松姫の生涯─
- 紡ぎ伝えられる遺命(その二) ─保科正之の生涯─
- 細川家にとっての「関ヶ原」
- 心の種をのこす言の葉 ─細川幽齋─
- 梓弓もと立つばかり道を正して ─忠興とガラシャ─
- 吾れ時局に臨みかく始末せり
- 員に備わるのみ ─大久保一翁にみる敗戦処理の美学─
- 恐れながらお尋ねにつき申上げ奉り候 ─幕末期のある経世家の足跡─
著者紹介
細野 哲弘
- 略歴
- 細野哲弘(ほそのてつひろ)
1976年4月通商産業省(現 経済産業省)入省。通商貿易政策、中小企業政策、流通政策関係部局のほか、マレーシア、ドイツ日本国大使館勤務などを経て、資源エネルギー庁資源燃料部長、資源エネルギー庁次長、経済産業省製造産業局長、特許庁長官、資源エネルギー庁長官などを歴任。2011年9月退官後、(株)みずほ銀行顧問、(株)JECC代表取締役社長などを経て、2018年4月より独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(現 エネルギー・金属鉱物資源機構)(JOGMEC)理事長。著作「学校で知っておきたい 知的財産権」全3巻(監修)「それゆけ! 歴史街道」
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