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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2023/04/08
- 出版社: 白桃書房
- サイズ:22cm/172p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-561-26775-1
紙の本
グローバルリスクとしての海外腐敗行為 内部統制機能不全の克服に果たす経営者の役割
著者 藤野 真也 (著)
コンプラ遵守か、地域の商習慣優先か…。海外腐敗行為を巡って引き起こされる内部統制の機能不全に焦点を当て、その発生メカニズムを理論的に解明するとともに、日本企業の実務上の問...
グローバルリスクとしての海外腐敗行為 内部統制機能不全の克服に果たす経営者の役割
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商品説明
コンプラ遵守か、地域の商習慣優先か…。海外腐敗行為を巡って引き起こされる内部統制の機能不全に焦点を当て、その発生メカニズムを理論的に解明するとともに、日本企業の実務上の問題点をあぶり出し、改善案を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
本書で扱う「海外腐敗行為」とは、海外で事業を行う際に“公的権力を不当に行使すること”あるいは“させること”によって、当事者たちが“私腹を肥やす”という非倫理的な行為であり、その代表的なものが賄賂である。
腐敗行為は、民主主義的統治を無効化させ、国家の統治メカニズムの毀損につながる大きな問題である。さらに、海外腐敗行為は国際安全保障上も深刻な脅威となる。そのため、新興国における腐敗行為に加担するのを防ぐため、先進国では厳しいルールを規定し企業に適用している。また、SDGsのゴール16「平和と公正を全ての人にもたらす」も、16.5として「あらゆる形態の腐敗と贈収賄を大幅に削減する」として、腐敗防止の必要性を明確に訴える。
一方で、日本企業の取り組みは他の先進諸国に比べ、遅れていると言われている。「事業を進めるためには仕方ない」「国内とは慣習が違う」など、多くの企業では、域外適用される先進国の法令と、進出先の新興国の商慣習の矛盾に直面した際に、内部統制が機能不全を起こしてしまいがちである。しかし、本書にも紹介されているシーメンスの事例では、海外腐敗行為に手を染めたがために後に大きな損失を被っている。
すなわち、企業が腐敗防止の組織体制を強化することは、海外ビジネスのリスクを低減させ、成長著しい新興国において安定して継続できるビジネスの礎ともなり、今後その重要性は一層高まる。
本書は、まず海外腐敗行為の現状を把握した上で、内部統制が機能不全に陥るメカニズムを理論的に解き明かす。グローバルなコンプライアンスの試金石ともいえる腐敗防止の内部統制の確立のため、日本企業の経営層はいかなる行動をとるべきか。具体的な改善策も提示し、国際社会において日本企業があるべき姿を示す。【商品解説】
目次
- 第1章 グローバルリスクとしての海外腐敗行為
- 1 なぜ腐敗行為が問題視されるのか
- 2 国際社会による腐敗との戦い
- 3 日本企業が腐敗防止に取り組むべき理由
- 第2章 企業に求められる海外腐敗行為防止
- 1 海外腐敗行為の代表的事例
- 2 シーメンスのコンプライアンス体制
- 3 海外腐敗行為防止のプロセス
- 第3章 グローバルビジネスにおける「制度のすきま」と「コンプラ断絶」
- 1 「制度のすきま」が引き起こす問題
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