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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/05/31
- 出版社: 東京創元社
- サイズ:20cm/233p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-488-02892-3
読割 50
紙の本
蝶の墓標
著者 弥生 小夜子 (著)
心臓の病と半身を覆う痣を持ちながら、揶揄に対し苛烈なまでの矜持を示した少女・夏野。高校生になって再会した瑞葉は、蝶に羽化したような夏野に魅了される。自殺した同級生の死を調...
蝶の墓標
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商品説明
心臓の病と半身を覆う痣を持ちながら、揶揄に対し苛烈なまでの矜持を示した少女・夏野。高校生になって再会した瑞葉は、蝶に羽化したような夏野に魅了される。自殺した同級生の死を調査するなかで、ふたりは距離を縮め…。【「TRC MARC」の商品解説】
死を前に残したあの微笑みこそが、
私にとっては最大の謎だった。
芙蓉の痣と蝶の心臓を持つ少女を巡る愛憎と献身
第30回鮎川哲也賞優秀賞受賞作『風よ僕らの前髪を』に続く受賞第一作
夫と離婚し単身小学二年生の息子を育てている塾講師・八木里花は、自分がある女性から多額の遺産を残されていると弁護士から知らされる。だが、相続にはひとつ条件があった。里花の母親違いの姉、夏野(かや)の死の真相を突き止めることだ――蝶のように脆い心臓と芙蓉のように鮮やかな痣を持ち、高校生でみずから死を選んだ美しい姉。多くの謎を残して散った少女をめぐる愛憎と献身を流麗な筆致で描く、鮎川哲也賞優秀賞受賞者による待望の受賞第一作長編。【商品解説】
著者紹介
弥生 小夜子
- 略歴
- 〈弥生小夜子〉神奈川県生まれ。白百合女子大学卒。「風よ僕らの前髪を」で第30回鮎川哲也賞優秀賞を受賞しデビュー。
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電子書籍
耽美なミステリー
2023/05/31 07:34
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
突如として舞い込んだ異母姉の母の莫大な遺産。高校生の若さで心中した異母姉の死の真相を調べる、という相続条件を律儀に守り、過去に搦め捕られていく予測不能のミステリ。
くだらない欲に見殺しにされた少年、青い憧れが錯覚させる恋心、命の価値を身をもって知る少女の最期の灯火――未成熟な価値観による負の連鎖を、耽美に描いた作品。
選択を間違えた人たちが落ちていく様子と、絶望の中でも必死に何かを掴もうとする様子が、緊迫感があって面白かった。登場シーンが少ないキャラもしっかりと印象に残り、後から「誰それ?」と悪い意味で意表を突かれる事がないのもとても良かった。
最後の最後の二段階での意外な展開が、イヤミス感を調和し、より美しさを際立てていると感じた。