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紙の本
歴史のダイヤグラム 2号車 鉄路に刻まれた、この国のドラマ (朝日新書)
著者 原 武史 (著)
不穏な空気が漂う大正天皇のハネムーン列車、発車間際でも悠々たる内田百間と落合博満…。あの日、この乗客がめぐり合った大事件、小さな出来事から歴史の断面を描きだす。朝日新聞土...
歴史のダイヤグラム 2号車 鉄路に刻まれた、この国のドラマ (朝日新書)
歴史のダイヤグラム〈2号車〉 鉄路に刻まれた、この国のドラマ
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商品説明
不穏な空気が漂う大正天皇のハネムーン列車、発車間際でも悠々たる内田百間と落合博満…。あの日、この乗客がめぐり合った大事件、小さな出来事から歴史の断面を描きだす。朝日新聞土曜別刷り『be』連載を新書化。【「TRC MARC」の商品解説】
不穏な空気が漂う大正天皇のハネムーン列車、天皇と東條英機が乗った御召列車の行き先、戦犯指名から鉄道で逃げ回る辻政信・元参謀、三島由紀夫は原点の三島駅で何を思ったか、内田百閒と落合博満は、発車間際でも悠々としていたのだが……。 あの日あの時、この乗客がめぐり合った大事件。些細な出来事。そこから歴史の一断面が顔を現す。躍動する人物と交差する運命は? 朝日新聞土曜夕刊別刷り「be」の人気連載新書化、待望の第2弾。〈目次から〉第一章 天皇の祈りの旅第二章 都会を離れて第三章 文豪の夜行列車第四章 事件は鉄路で第五章 夢の駅弁【商品解説】
天皇と東條英機が御召列車で「戦勝祈願」の旅。マッカーサーが列車に乗らなかったワケ。太宰治『人間失格』は「鉄道知らず」。落合博満と内田百閒、時刻表の因縁──。あの時あの人が乗り合わせた鉄道だけが知っている、日本のドラマ。朝日新聞土曜「be」連載の新書化、待望の第2弾、出発!【本の内容】
著者紹介
原 武史
- 略歴
- 〈原武史〉東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授。明治学院大学名誉教授。「「民都」大阪対「帝都」東京」でサントリー学芸賞、「大正天皇」で毎日出版文化賞を受賞。
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歴史の断面を垣間見る
2023/07/23 17:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は日本政治思想史を専門とする大学教授であるが、『鉄道ひとつばなし』(講談社現代新書)など内容の濃い鉄道関連の著作も多い。自宅には、明治から令和までの時刻表160冊以上があるらしい。朝日新聞土曜別刷りに連載されたコラムを新書にとりまとめたものが本書であり、『歴史のダイヤグラム』(朝日新聞出版)の続編である。副題「鉄路に刻まれた、この国のドラマ」にあるように、明治以降の日本の歴史の断片を鉄道と絡めて、著者が考察する内容で構成されている。その一部を紹介する。◆権力者とダイヤの関係で、毛沢東の専用列車は、毛が目をさましたときにだけ列車は走り、眠ると停車する。一方で、日本の御召列車は、綿密なダイヤが作成され、天皇といえどもダイヤに従わねばならなかった。◆1921年に原敬首相は、東京駅で暗殺された。犯人は国鉄大塚駅の職員であった。『大阪朝日新聞』の号外は、「犯人は鮮人」と朝鮮人の犯行であると報道した。これほどの事件を起こしたのは朝鮮人に違いないという記者の主観が誤報に繋がったのであろう。根拠なき主観をあたかも事実のように信じ込んでしまう傾向は、すでに原が暗殺された時点での新聞報道にはっきり表れている。これも忘れてはならない歴史の一断面であろうと著者は指摘している。◆明治時代に発布された大日本帝国憲法も教育勅語も、漢字片仮名交じり文であった。平仮名より片仮名を尊ぶ価値観は、鉄道にもあった。明治から敗戦まで国有鉄道の駅名は主に漢字表記、一部に「御茶ノ水」「三ノ宮」のように片仮名を用いた。戦後になると平仮名表記の駅名が私鉄を中心に増えていった。著者の広範な視点からの鉄道話は、いつもながら興味深い内容満載であるが、以下、気になった点を示す。◆「一般に鉄道はバスに比べて大雪や路面の凍結など天候の影響も受けにくい」とあるが、これは鉄道にとって、古き良き時代の話ではなかろうか? 最近は中国地方のローカル線などで、冬季に積雪があると除雪せず、長期にわたりバス代行や超閑散区間ではタクシー代行が行われているのが、実情である。◆奥羽本線の大正時代の急行列車が、急勾配区間にある山中の板谷駅に停車していた。その理由を当時の機関車は急勾配を一気にのぼれるほどの技術を持ち合わせておらず、急行でもスイッチバックの駅にいちいち止まる必要があったと解説している。この急行列車が板谷駅に隣接する庭坂駅・峠駅で補機連結や給水のため長時間停車していたのは事実である。板谷駅停車もこの解説以外の理由があるのではなかろうか?板谷駅のスイッチバックは、勾配区間で停車した列車が発車できなくなる事態を防ぐため、駅部を水平にする目的で設置したものであり、勾配を緩和するためのスイッチバックではないのだから。
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1号車の第二弾ですね
2023/05/22 14:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名・著名人たちが電車に乗った。いろいろな評判(良・悪)がありますが、歴史上名が知れている人たちの鉄路に刻まれている移動・行動をたどる旅がこの本ではできます。そこから当時の様子が分かるような気がします。