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空想科学読本 「高い高い」で宇宙まで! (角川文庫)
特撮番組やアニメの世界で普通に起こっていることを、科学的に検証。「「名探偵コナン」の蝶ネクタイ型変声機。どれほど便利なアイテムか?」「地球を狙う宇宙人は、なぜ日本にばっか...
空想科学読本 「高い高い」で宇宙まで! (角川文庫)
空想科学読本 「高い高い」で宇宙まで!
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商品説明
特撮番組やアニメの世界で普通に起こっていることを、科学的に検証。「「名探偵コナン」の蝶ネクタイ型変声機。どれほど便利なアイテムか?」「地球を狙う宇宙人は、なぜ日本にばっかり来るのだっ!?」など31篇を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
マンガやアニメには、驚異的な現象が続々と登場する。自分が投げた柱に跳び乗る! 触っただけで相手を凍らせる! パンチ一発で地球が真っ二つ! いずれもにわかに信じがたいが、どうすれば実現できるのだろう? 実現したらどんな目に遭うのだろう? 抱腹絶倒の科学検証シリーズ第4弾は、細心のアニメや定番の特撮番組から、『源氏物語』などの文学まで、31篇を厳選収録。科学的に考えると、夢の世界はますます楽しくなる!【商品解説】
目次
- 投げた柱に跳び乗る!『ドラゴンボール』桃白白の飛行術は可能?
- 『ドラえもん』のび太は「二択」のテストでも0点! それ、どんな確率?
- 太宰治『走れメロス』で、メロスが走ったスピードを計算してみた!
- 『ジョジョの奇妙な冒険』ディオの「気化冷凍法」は冷酷な科学ワザだった!
- おしりたんていのIQは1104。どのくらい頭がいいんだろう?
- 人気再燃! 『ウルトラマンレオ』のセブンガーがオモシロすぎる!
- 『アンパンマン』のしょくぱんまんに「兄弟が多数」という噂は真実?
- 『HUGっと!プリキュア』の驚愕行為!「高い高い」で宇宙まで投げた!
- 『宇宙戦艦ヤマト』のデスラー総統が古風な言葉で話すのはなぜなのか?
- マンガやアニメの料理がヘタなキャラ。いちばんヒドイのは誰!?
著者紹介
柳田 理科雄
- 略歴
- 1961年鹿児島県種子島生まれ。東京大学中退。学習塾の講師を経て、96年『空想科学読本』を上梓。99年、空想科学研究所を設立し、マンガやアニメや特撮などの世界を科学的に研究する試みを続けている。
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紙の本
アニメを真面目に考察する
2024/01/08 15:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなくタイトルが気になって手に取ってみたが、見てみたらシリーズの四作目だった。
まあ一つの話ごとに完結しているのでどれから読んでも問題なさそうだけど。
「空想科学読本」というタイトルに思い出したのはミチオ・カクの『サイエンス・インポッシブル』だった。
SF映画によく出てくる転送装置やフォースシールド、タイムトラベルといった設定を物理的に解説した本でとても面白かった。
本作はそれをもう少しわかりやすく、そして元ネタを日本のアニメやヒーローものにしてみたような話でした。
サブタイトルになっている「高い高いで宇宙まで」というのはプリキュアに出てくるアンドロイドが人間を高い高いで投げ飛ばし、宇宙空間にまで行って落ちてきたところを受け止めるというヴァージン・ギャラクティック社も真っ青な話です。
「プリキュアってセーラームーンのあとに女の子が夢中になったアニメだよね?」という程度の認識しかないので元ネタにイマイチ乗り切れなかったが、人間を宇宙に投げ飛ばすのに必要な力を物理的に計算してみせるのが空想科学の醍醐味なのでしょう。
というわけで古くは富士山と八ヶ岳の背比べの伝説から新しいところでは進撃の巨人や鬼滅の刃も出てきます。
アニメ好きの人には読んでいて別の意味で面白い本なのかとは思う。
トトロのネコバスに乗ったら、激しい動きによる遊園地の乗り物とは比べ物にならない無重力とGが交互に襲うこと、新幹線を上回るスピードと窓がないことによる極寒車内を猫のモフモフと体温がどれだけ緩和するかという空想は楽しめた。
気になったのは「ぐりとぐらが焼いたカステラ」の話だった。
森の中で巨大な卵を見つけたぐりとぐらは、卵が家に持って帰れないほど大きかったので家からフライパンを持ってきてその場でカステラを焼くことに。
大量に焼き上がったカステラを森の仲間皆で食べるというお話だ。
生物学系の人ならここまで巨大な卵はとりあえずダチョウだろうと、ダチョウの卵でカステラが作れるかを検証し実食してみるのかもしれない。
だが物理屋はぐりとぐらをアカネズミと仮定して卵のサイズを割り出し、そこから出来上がるカステラの量を計算します。
カステラは人間126人分の量ができたそうですが、一番すごいと思ったのはぐりとぐらの絵本が1963年に初版が発行され、237刷で今でも本屋に平積みで並んでいるという事実だった。