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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/06/09
- 出版社: 農山漁村文化協会
- サイズ:21cm/175p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-540-21104-1
読割 50
紙の本
有機農業と慣行農業 土と作物からみる
著者 松中 照夫 (著)
有機農業は慣行農業より優れているのか。思い込みと分断の垣根を越え、誰もが安心して食べていくために、科学的な視点から、多様な農業の世界を解き明かす。【「TRC MARC」の...
有機農業と慣行農業 土と作物からみる
有機農業と慣行農業
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商品説明
有機農業は慣行農業より優れているのか。思い込みと分断の垣根を越え、誰もが安心して食べていくために、科学的な視点から、多様な農業の世界を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
有機農業と慣行農業による「土の良しあし」「農産物の品質(栄養・安全性)」「環境への影響」など、
消費者が抱くステレオタイプの「思い込み」や垣根をつくって分断する風潮に対し、科学的な根拠をもって、その間違いを一つずつ丁寧に解き明かす。
堆肥も化学肥料も農薬も、その利用目的は作物をよりよく生育させ、高品質で収穫量を増やすことにある。
問題は使用方法。有機農業でも堆肥を必要以上に与えれば、作物の品質や土、地下水、大気などに悪影響を及ぼす。
健全な作物や土をつくるうえで、有機も慣行もどちらも大切な農業である。
【目次】
1章 そのお話は思い込み?
堆肥をまかなきゃ土はできない?
食への多様なこだわり
健康な土、健康な食べもの、健康な体
食べものへの思い込みはどこから来る?
2章 作物の養分とその吸収・利用―有機農業と慣行農業、何かちがうのか
作物も養分なしでは生きていけない
植物の養分とは何かを探し求めた歴史
土の生き物が有機物を植物の養分に変える
植物の養分は何か?――必須養分の探求
養分が植物の根から吸収される形態
養分イオンを土が保持するしくみ
植物が根から水や養分を吸収するしくみ
養分吸収の例外的なしくみ
植物による窒素利用のしくみ―植物に必須アミノ酸はない
有機物か無機物か、養分の形態を対立的に考える必要はない
3章 食べものが生産される場としての土
原始地球に土はなかった
人が土を管理し、農地を守る
土の肥沃度はどう維持されてきたのか―田んぼと畑の比較
土は誰のものでもない社会の共有財産である
[コラム]農作物に込められた労力と手間―コメを例に
4章 農業を有機農業と慣行農業に分断しない
有機農業とはどんな農業か
有機農業は慣行農業より優れているか―研究のメタ分析による評価
有機農産物の品質が慣行農産物とちがう特徴を持つのははぜか
有機農業が生物の多様性を豊かに保全するということの意味
有機農産物の付加価値を社会事業に発展させたNPOの事例から学ぶ
5章 有機農業と慣行農業―それぞれの養分源の弱点
有機農業の養分源・堆肥の弱点
慣行農業の養分源・化学肥料の弱点
原料を輸入に頼るわが国の化学肥料生産の弱点
堆肥や化学肥料の弱点を補強する基本―養分循環型農業
6章 誰もが安心して食べていくために
有機農業へのこだわりと農業の多様性
フェアトレードの精神―有機農業を支援するために
国民の誰もが安心して食べられる社会をつくるのは国の役割
慣行農産物の適正価格―「安ければよい」のか
食品ロスと食生活―食べものへの倫理観【商品解説】
目次
- 1章 そのお話は思い込み?
- 2章 作物の養分とその吸収・利用―有機農業と慣行農業、何かちがうのか
- 3章 食べものが生産される場としての土
- 4章 農業を有機農業と慣行農業に分断しない
- 5章 有機農業と慣行農業―それぞれの養分源の弱点
著者紹介
松中 照夫
- 略歴
- 〈松中照夫〉北海道大学卒業。酪農学園大学名誉教授・農学博士(北海道大学)。日本草地学会賞受賞。著書に「土壌学の基礎」「土は土である」など。
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