人生の目的 旅人は、無人の広野でトラに出会った

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一読したけれど、何度も読み返した方がいいとは思うので、とりあえず、一読して感じたことを書いてみる。

本書では、まず、幸せになるには私とはどんな者かを正しく知らないといけないとして、ブッダが『譬喩経』という経典(ブッダの講演内容の記録)にある、人間とはどんな者かをたとえた譬え話が解説されている。

印象的な表紙のトラは、その譬え話にでてくるもので、私たちの避けられない死を表しているという。
死というとあまり考えたくないけれど、最近、いろんな本で、自分の死を考えることは、自分の生き方を見直し、幸福度を高めるというのを目にする。
ジョブズも毎朝、今日死ぬとしたらと自問自答していたというのも聞いたことがある。
だけれど、そういった本で、その後にあるのは、(死ぬまで)どう生きるかを見つめ直すということだ。
(奇しくも宮崎駿の新作も「君たちはどう生きるか」だった。)

けれど、死ぬまでどう生きたところで、死ぬ時には何も残らないのでは？ と思わずにはいられなかった。
この本では、他の本のように、だからどう生きるかを考えましょうとはならず、
人間は、死から目をそらして、日々どう生きるか、欲に目がくらんで、今日明日にも死がやってくるという絶望的な状況に気づいていないだけなのだと述べている。

そんな絶望的な状況の中にあって、オビにあるような老病死を超えた幸せ=人生の目的について、最後には書かれていた。

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1章2章までは若い私にも理解できる内容であったが3章はブッタの教えの話で難しい内容だった。
また、宗教勧が強く難しかった。
歳を経て読めばまた違った読み取り方ができるのではないかと思った。
今回読んでみてわかったことは人間界に生まれ落ちたことの素晴らしさと今世はチャンスだということが大雑把にわかった程度であった。また、必ずやってくる死を意識せず生活し身近に死がやってきた時にようやく意識しだすのはなんとなく人間味があり刺さる内容だった。

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自分は宗教を信じる心をあまり持ち合わせていない人間だが、イラストが気になり読んでみた。
今の自分には抽象的な話はよく理解できないので、またいつか読み返してみたいと思った。

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父に勧められて読みました。私にはまだ難しく感じましたが、共感できること、そうなんだ！
と思える事が多々ありました。入院中の寂しさや悔しさ・悲しさが本を読む事で紛らわしていましたが、良い本だと思います。またいつか再読してみたいと思います。

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「欲」は程ほどが一番良い
人は生きている間に多くの出会いと別れに会う、そしていつかは何もかもを捨てて死ぬ。その事が分かっていても人間社会の「5つの欲」（食欲・財欲・性欲・名誉欲・睡眠欲）に惑わされ迷い、悩み、生きている。ブッダの「唯我独尊」、それは「我々人間はただ一つの尊い使命を果たすために生まれて来た」（苦悩の世界から永遠に脱出すること）とある。俗に言う「欲」は「程々に」、できれば放棄することが、苦悩が少ない人生になるのではないのかと、言う事だろうか。

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整理されていない。現代に合わない。阿弥陀仏を信じろと言ってるのだろうか？来世のためにいま徳を積めと言ってるのだろうか？人生の不満を我慢しろと言ってるのだろか？やりすごせと言ってるのだろうか？結論に腹落ちしない。

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仏陀の教え｡旅人は無人の荒野で虎と出会う｡逃走中,藤蔓にぶら下がり蜂蜜に心奪われる｡命は人が持つ時間｡危険な状況で目先の欲に夢中なのが問題｡人生は有限,限られた時間の価値に気付く事が大切｡※因果の道理

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旅人が広野を一人で歩いていると、トラに出会った。荷物を放り出して逃げた。松に上って難を逃れようと思ったが、トラも木登りが得意なことを考えてやめた。断崖絶壁で藤蔓に捕まって難を逃れたつもりが、下を見ると3匹の毒竜がいた。さらに藤蔓を白と黒のネズミが囓って回っている。それを振り落とそうとすると、上から蜂蜜が垂れてきた。その甘さに我を忘れて5滴なめた。

一人の旅人＝人間は本来孤独なものである。
トラとは、無常＝死、のこと。どこまでも追いかけてきていつかは背後から襲いかかってくる。
松の木は、日頃頼りにしている家族や財産、健康、社会的地位など。死が迫っているときは、これらのものは何も役立たない。
白と黒のネズミは、昼夜の時の流れ。休むことなく、命を縮めている。
三匹の毒竜とは、3つの煩悩を表す。欲、怒り、愚痴。
5滴の蜂蜜とは、人間の五欲＝食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲。
人間が蜂蜜をなめるために汲々としていることに反省を促している。