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彼女たち
人間関係につまづいたイチコ、家事・仕事・育児に追われるモネ、最愛のパートナーとの別離を経験したケイ。彼女たちを照らす光とは−。直木賞作家・桜木紫乃と人気写真家・中川正子が...
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商品説明
人間関係につまづいたイチコ、家事・仕事・育児に追われるモネ、最愛のパートナーとの別離を経験したケイ。彼女たちを照らす光とは−。直木賞作家・桜木紫乃と人気写真家・中川正子が贈る、心に寄り添うフォトストーリー。【「TRC MARC」の商品解説】
■ 「泣いてしまった!」と共感の声が続々!
直木賞作家と人気写真家が贈る
心に寄り添うフォトストーリー
・みんなさまざまな「いま」を乗り越え、「よく生きる」道を歩んでいるのです。五十代の私もそんな『彼女たち』のひとりなんだ。今日を楽しみ、笑って明日を迎えたらいい―。(おーちゃん)
・今、入院生活を送っています。天井を見上げる日々のなか、何気ない日常の匂いを思い出し、優しい気持ちになりました。元気をくれたこの本を、誰かにプレゼントしたい。そんな優しさの連鎖が続くといいな。(あおい)
人間関係につまずき、ひとりぼっちを選んだイチコ。「自分のために、納得ゆくまでやってごらんよ」のことばに背中を押されて生き方の舵を切り直した彼女は、一匹の猫との出会いで新たな感情を手に入れる。イチコ、モネ、ケイ。年齢も生い立ちも異なる三人の女性の物語。それぞれやっかいごとを抱える彼女たちの人生は、とある喫茶店でかすかに交わる。店でひととき過ごしたあと訪れる、ささやかだけれどたしかな変化とは。 ひたむきに、今を生きるあなたに届けたい。読んだあと誰かに贈りたくなる一冊。
*
中川さんの作品集をはじめて開いたとき、「きれいな空をもった人だな」と感じました。空に誘われ、大切な友人を想いながら書いていたら、贈りたい人の顔がたくさん浮かぶ一冊になりました。私も光を求めて生きる「彼女」のひとりでした。
(桜木紫乃)
紫乃さんの切り取る「彼女たち」の日々。それぞれの目に映る色や光を思いました。今日も赤く暮れていく空の下、彼女たちは自分の歩幅で進んでいるのでしょう。わたしは、どんなふうに歩いていこうか。今日をどう、始めようか。気づけばわたしも「マサコ」として、この物語の中で息をしていました。
(中川正子)【商品解説】
収録作品一覧
ジョンとイチコ | 3−22 | |
---|---|---|
モネの一日 | 25−33 | |
夕暮れのケイ | 41−53 |
著者紹介
桜木 紫乃
- 略歴
- 〈桜木紫乃〉北海道生まれ。「ラブレス」で島清恋愛文学賞、「ホテルローヤル」で直木賞、「家族じまい」で中央公論文芸賞を受賞。
〈中川正子〉神奈川県生まれ。写真家。
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紙の本
喫茶店の片隅で
2024/04/05 07:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてのフォトストーリーと銘打たれたこの本『彼女たち』は
文を書いた桜木紫乃さんと写真を担当した中川正子さんの
類まれな心がふっとほどけるような一冊だ。
文でいうなら短編というよりショートショートというべきか、
それとも三篇の詩のようでもある。
三篇の物語は小さな喫茶店で交わって、だとしたらこれらは
連作短編だといえる。
そして、多くの言葉で語られないものを中川正子さんの写真が
そっと風のように寄り添う。
あるいは、喫茶店に流れる静かな音楽か。
そんな丸ごとがこの本といっていい。
「だいじょうぶ。わたしたちにはいまを乗り越える力がある―。」
本の帯のこの一文は、本文では少し違っていて、
70歳の誕生日を喫茶店で迎えたケイという女性が
他の席にいる女性にむけて、ふっとつぶやく。
「だいじょうぶよ。あなたたちはいまを乗り越える力があること、」
そして、こう続く。
「わたしは知っているの。」と。
70歳のケイなればこそ、いえる言葉だろう。
桜木紫乃さんの文章を読むか、
中川正子さんの写真を見るか、
お二人の作品を交互に楽しむか、
この本は何度でも読者を誘ってくれる一冊だ。
お気に入りの喫茶店の片隅で読みたくなる一冊でもある。