紙の本
現人神という貧乏籤
2023/11/22 15:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
橋国で新たに幼い秋に代替わりしたリアムと交流してほしいという両国の外交要請を受け、春顕現中の一行以外が渋々ながら向かうことに。
他国の現人神の現状や宗教対立などが紐解かれ、秋の代行者撫子は誰にも言えない問題を抱え込む。そして衝撃のラスト。
待望の秋のターンだが、春に劣らず重すぎる展開。つらい。
四季ではなく巫の現人神達もそうだったけど、現人神と呼ばれながら誰よりも不自由を強いられて命を狙われ、護衛につくことすら家族に振り回される。
貧乏籤どころではない。
神様って本当に理不尽で、人のことなんて考えてないわ。
次巻へ。
電子書籍
春夏秋冬代行者、秋メインの話
2024/04/05 13:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金の塩風呂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
春から順に夏と来て、間に朝夜が挟まり、今回が秋。
毎回上下巻の分厚さに初めは震えますが、読み始めると止まらなくて、現在読んでいる下巻は展開が気になり過ぎて、一気に1章分読みました(笑)
上巻は今回の舞台、橋国の何たるやを紹介する内容が多かったかな。
というか、国際問題にまで発展したよ、この物語は。
大和を飛び出したよ。
秋陣営も新メンバー登場で、撫子の支えが増えたと思ったのに。
どういう目的なんでしょうか、あいつは。
今シリーズで1番怒り心頭だよ、ほんとに。
幾度となく切羽詰まる、緊張感あるシーンが毎シリーズありますが、
今回もありありです。
いろいろな大人の知らないところで、傷つけられていく撫子が可哀そうで。
いっそのこと、想いのままに暴れてもいいんやで…とも思う。
優しさ故に、子どもが故につけあがる大人たちが、本当に腹立たしい。
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ついに舞台は外国へ
今回の主役はどの巻でも活躍してきた秋主従。
橋国からの外交問題により、夏、秋、冬主従たちが共に向かうことに。
秋の代行者、祝月撫子の過去が提示されたり、橋国の秋の代行者、リアムから婚約されたりと新たな仲間(犬の花桐)なども増え、展開されていった。
特に面白かったフレーズは、
「どう考えても、肉体言語で語る男二人と仲睦まじい娘二人を比較してはいけない。」
→春主従を見ている冬の護衛陣たちの場面のこの言葉がものすごく面白かった。
あとがきの暁佳奈さんの
「『あの日傷ついていた貴方』に贈る物語です。」
という言葉にはぐっとした。作中の人物の感情に共感でき、自分と重ねた箇所があったから。
人の愚かさや美しさを抉るように緻密に表現された物語だと、私は思う。
追記:世界観をもっと感じたいのならば、漫画がオススメ。
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大和の外が舞台になっている今回、大和と橋国の四季の仕組みの違いなどもわかってきて興味深かった。
竜胆の撫子愛が炸裂しているし竜胆の父、菊花の竜胆愛も感じられるし、愛に溢れていて良かった。のではあるが、阿佐美親子の会話を聞いてしまった撫子が誰にも何も言わずに大人になろうとしているし、橋国は不穏な空気が渦巻いているしここで終わるのかぁぁ、上巻。と頭を抱えたくなる展開。速やかに下巻を読みたい。
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星5!5だけど本棚を揃えるために星4……。そんな不甲斐ない私を許しておくれ。
ジュードさんと、リアムくんまじで何者!?大和の秋主従と橋国の秋主従の色合いが好き。
秋主従は、「秋」の撫子が明るい白い肌で(普通の日本人の肌)「従者」の竜胆が少し黄褐色っていうのかな? 黒人とまではいかないけど、少し黒いというか……。そこがいいんだよね。
ちなみに春夏秋冬代行者秋の舞上の表紙の人はジュードさんとリアムくんですね。
リアムくんが小さい男の子で、ジュードさんが大人の人。リアムくんは秋の代行者。ジュードさんが代行者護衛官だね。橋国では大和とは違ってジュードさんが白い肌、リアムくんが少し黒い肌なの! この違いが尊い……。作者様のご意向かな? 並べるとすごい感動する。
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話が世界規模に広がってしまってどうだろうと思っていたけど面白かった。
キャラや人間関係は少女漫画風なのに物騒な展開が多いのが面白い。
雷鳥さんがいい味を出している。
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異国の地、橋国へ向かった撫子、竜胆、狼星、凍蝶、瑠璃、雷鳥。橋国の秋の代行者リアムから告げられたのは撫子への求婚だった、という話。
不穏な橋国に不信感が募り、大和の神々が無事に帰ってこられるようにと祈る。
そして撫子の良い子で優しい所に泣きそうになる。神様になる前から親に虐げられた子供が揺れ動く様がいじらしく、どうかこの優しい神様が、撫子が、安心して息ができる場所を確保してあげたい。既にある竜胆達護衛陣の温かさに気付いてほしい。
にしても瑠璃と狼星が徐々に仲良くなっていくのが嬉しい。瑠璃のこの眩しさが羨ましく煌めきに目を細める。2人の共闘シーンはめちゃくちゃ熱くなる。
と大和陣営に胸を締め付けられ心を踊らされ、ってしてるところをぶち壊しにする上巻ラスト。なぜお前が裏切りだした?うちの秋陣営に何しやがった!?と大和の民としてブチ切れる。これはもう下巻を即読まないと。
春夏暁でハードル上がりまくってるのに今作もめちゃくちゃ良くてほんまに大好きなシリーズ。この世界にずっと浸りたい。
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今作は大和の可愛らしい小さな秋の神様の物語
その子にこんなにも苦悩があったことに気付かされる今巻
従者へ愛を乞う「りんどう」と呼ぶ神様
そんな少女の神様になる前は、両親から愛されない独りぼっちの女の子
普通の子供のように無邪気さを知らないその理由は苦しくて、苦しいと思うのに幼子はその言葉を知らなくて
だからこそ、従者である竜胆様の存在は彼女にとって本当に素敵な出会いだったんだなと思う
だから今作では、少女神と従者近くて遠いすれ違いが…もどかしい!
少女神の撫子ちゃんの、愛されるために、嫌われないためにという気持ちの描写で…正直に言うと泣きました…
大人びた小さな神様は愛を知らなくて、1人で枯葉を抱き続ける姿が切なくて愛おしくて抱きしめてあげたい
他の現人神の環境もそうだけれど…民のために頑張る神様に対しみんな言うことが勝手すぎる
そんな少女神を守る従者である私の推し竜胆様
すっかり撫子ちゃんに絆されてるのが微笑ましい
愛を伝え愛情を注ぐ…けれども時に愛は壁に阻まれる
立場的にも色々頑張ってる彼を、2人の幸せを祈る
仲直り?というか、2人の愛を育んでもらいたい下巻へ!
そして今作のもう1人の秋の神様
今巻は大和から海外進出!
ほかのお国の代行者事情とかも明かされて、凄く面白い
大和物騒…とか思っていたが、他の国はその比ではないぐらい物騒!
大和とは違う現人神についての問題点も多く見受けられる
そこの神様は少年神のリアムくん(仮名)!
ツンデレな猫ちゃんみたいな印象の男の子
上巻ではそこまで出てこなかったけど…好きよ!
その従者は大人な感じのジュードさん
まだ彼に関しては良い人なのかどうか…だっていろいろやっちまったので衝撃展開(ここはネタバレしないよ!)
理由とか今後の2人の関係とか下巻…どうなるの!?
少年神も愛らしくて痛々しくて抱きしめたい!
今作の凄く素敵だなーと思ったのは、途中途中黒い背景になる文章中の挿絵、紅葉が折り重なるイラストも入っていて撫子ちゃんの感情にリンクしている部分
彼女の言葉に、気持ちを溜め込む、枯葉が積もるという描写があり、それにリンクさせてるんだなぁと
凄く素敵なのに、物語を読みながらだと凄く重く悲しい気持ちになる
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面白かった。今回、春の顕現中なので、春の代行者の除いた秋冬夏代行者たちが外交のために”橋国”にいく。橋国(ブリッジという国らしい)のイメージはアメリカ合衆国っぽいので、アメリカと南米が混じった感じのイメージ(超個人的イメージ)で読み進めた。そして、まあ、また秋がトラブルになるんかと思ったら、やっぱり秋がキッドナップされる。キッドナップの理由がかなりの話になっていそう。まいどの暁本の定番で、上巻はカードが配られていくだけっぽい感じ。下巻でどないにまとまるのか、非常に楽しみである。秋の神様が幼女とはいえ、めんどくさいなと思っていたら、非常に凄まじい育ちであるのが描かれる。
面白いんだが、非常に辛気臭いので、読了感がしんどい上巻。下巻ではウルトラハッピーエンドになってほしい。
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米国的な橋国との国際交流のため、秋の代行者が代表となって橋国へ。秋の代行者撫子の不幸な生い立ちへの同情から愛へと変わった護衛官竜胆の気持ちなどをベースに、大和の夏冬代行者たちと橋国の現人神教会との戦いを描く。上巻の最後に驚愕!次巻を早く読まなくちゃ。
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季節を現人神が届けるという世界観のなか、外国のような大陸ではどのように管理しているのか気になっていた。
橋国にも代行者がおり、広義では国ごとだが狭義では地域ごとに存在するという説明になるほどと思った。
秋の舞にして舞台は海外へ!
唯一神との信仰や神社との関係など現実世界の宗教観にも通じるような話がしっかりされていて、作者は相当に勉強されたんだなと感じた。
撫子がネグレクトを受けているとはこれまでの巻で何となく感じていたが、
今回、その詳細を知ると予想以上の放置ぶりに胸が痛くなった。辛い過去があるなかで優しく振る舞う撫子が見ていてどこか痛々しい。今までの見方ががらりと変わった。
それなのに、突然の求婚や竜胆とのすれ違い、2度目の誘拐に従者の殺害などヘビーなことがありすぎて読んでいて辛い。
まだ8歳の女の子に経験させていいことじゃない!
下巻では幸せになってほしいがどうなるの?!とあっという間に読んでしまった。
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舞台が大和から移り世界観が広がるぶん説明が多くなりながらも、些細な仕草なども含め心情が丁寧に描写されることで展開が気になる展開になっていて面白かった。
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色々な事件があったその後の秋が中心。
大和とは基本的な宗教観の違いから季節の代行者がさほど敬われにくい橋国(多分アメリカ)。その国から希望あり、渡航するか問題となる。橋国は広く、代行者も複数いるが、交流するのは佳州の7歳の秋。8歳の撫子の個人的な成育環境や、神という特殊な立場と能力の人間が対面する危険、孤独などが語られつつ橋国との交流の問題が進んでいく。
秋...問題抱えすぎ。なんだか暗かったのと、状況説明が多くて少し読むのにてこずりました。しかし、この極限の設定こそが感情の揺さぶりを生むのも確か。後半、いろいろ事件も起きて話が動くので、下巻を楽しみにします。ていうか、下巻続けて読まないとめちゃくちゃ気になる終わりかた~。
人を撃ったりとかあるけど、小学校でもギリギリセーフかな。ちょっと難しめなので中学からが無難。エロは挿絵含めないです。
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ファンタジーという仮面を被せて語られるネグレクトと宗教問題。
その被害者は幼き子供たち。
深く深く傷ついた彼らがきっとこの先救われると思いつつも、胸が痛むことには変わりない。
展開がわかっていつつも訪れた絶望に彼女の心が壊れてしまわないかすごく心配なのでそのまま下巻へ行きます。
海外、の代行者という新しい設定もだけど、そこに赴く代行者一行、アベンジャーズ感満載。
凍蝶の、飾りなきストレートなメールにキュン死させられました。
2024.2.23
31
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2024/03/09 読了。
図書館から。
秋主従~。
こうもまた秋の災難がすごい…。
撫子の過去がもう言葉にならなくて、なのに
こんなに真っ直ぐ優しい子に育っていて。
竜胆君、頑張った。
撫子に対しての仕事の部分が取り払われて、
更に真面目に撫子の為の行動が従者感増してるけれど
それもまた撫子にとっては良くも悪くも・・・もどかしい!
他国(橋国)の秋との交流でしたが、またも誘拐事件に…。