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開かれた社会とその敵 第2巻下 にせ予言者 下 (岩波文庫)
左右の全体主義と理論的に対決し、その思想的根源をえぐり出す、カール・ポパーの大著。第2巻では、アリストテレス、ヘーゲルの哲学を論難。階級なき社会が到来するという予言論証を...
開かれた社会とその敵 第2巻下 にせ予言者 下 (岩波文庫)
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商品説明
左右の全体主義と理論的に対決し、その思想的根源をえぐり出す、カール・ポパーの大著。第2巻では、アリストテレス、ヘーゲルの哲学を論難。階級なき社会が到来するという予言論証を崩壊させ、マルクスを徹底的に指弾する。【「TRC MARC」の商品解説】
歴史とは意味をもった必然的な自己展開であるとするヒストリシズムは、マルクスをつうじて強い影響力を有した。その非合理主義を徹底的に脱構築するポパーは、合理主義の立て直しを模索し、「批判的合理主義」を導く。歴史に意味はない、だがわれわれ自身こそが意味を与えるべきなのだ。懇切な解説、索引を付す。全四冊。【商品解説】
目次
- 第二巻 にせ予言者(下) ――ヘーゲル、マルクスそして追随者
- マルクスの予言(承前)
- 第二〇章 資本主義とその運命
- 第二一章 予言の評価
- マルクスの倫理
- 第二二章 ヒストリシズムの道徳論
- 余 波
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至極真っ当な主張
2024/03/10 04:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポパーの主張は、そのプラトン、ヘーゲル、マルクス批判の舌鋒の鋭さにもかかわらず、穏当で至極真っ当なものだ。語弊を恐れずに言えば、つまらない、と言ってもいい。プラトンを愛読する者としては、その天才的なひらめき、流麗な文体、哲学的な理想と構想力に惹かれるのであるが、同時にその危険性(特にその亜流の)への指摘ももっともだと考える。ポパーのような批判者は必要であるし、批判を通じて進歩があるのだろう。ヘーゲルやマルクスは専門外だが、素人でも何とか読めた。膨大な注も含めて大作だが、味わい考えて読める価値ある書物だと思う。