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紙の本

至極真っ当な主張

2024/03/10 04:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る

ポパーの主張は、そのプラトン、ヘーゲル、マルクス批判の舌鋒の鋭さにもかかわらず、穏当で至極真っ当なものだ。語弊を恐れずに言えば、つまらない、と言ってもいい。プラトンを愛読する者としては、その天才的なひらめき、流麗な文体、哲学的な理想と構想力に惹かれるのであるが、同時にその危険性(特にその亜流の)への指摘ももっともだと考える。ポパーのような批判者は必要であるし、批判を通じて進歩があるのだろう。ヘーゲルやマルクスは専門外だが、素人でも何とか読めた。膨大な注も含めて大作だが、味わい考えて読める価値ある書物だと思う。

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2024/02/07 19:41

投稿元:ブクログ

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