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詐欺師入門 騙しの天才たち、その華麗なる手口 (光文社未来ライブラリー)
著者 デイヴィッド・W・モラー (著),山本光伸 (訳)
旅行者の持ち金を騙し取る〈ショート・コン〉から、舞台装置のように複雑で、地元警察への根回しまで仕組まれた〈ビッグ・コン〉まで、信用詐欺の様々な手口を紹介する。映画「スティ...
詐欺師入門 騙しの天才たち、その華麗なる手口 (光文社未来ライブラリー)
詐欺師入門~騙しの天才たち、その華麗なる手口~
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商品説明
旅行者の持ち金を騙し取る〈ショート・コン〉から、舞台装置のように複雑で、地元警察への根回しまで仕組まれた〈ビッグ・コン〉まで、信用詐欺の様々な手口を紹介する。映画「スティング」のネタ本としても知られる名著。【「TRC MARC」の商品解説】
カモの携行する金をだまし取る「ショート・コン」から、大がかりな舞台演劇のごとき「ビッグ・コン」まで、20世紀初頭にアメリカの都市で発展した信用詐欺の多彩な手口を紹介し、詐欺師たちの驚くべき生態に迫る。その手口のほとんどは時代とともに廃れたが、詐欺の根幹をなしている心理的な騙しのテクニックは、現代的な詐欺の多くにも引き継がれている。映画『スティング』の元ネタとなった名作、ついに文庫化。悪用厳禁!【商品解説】
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古典的詐欺の手口を、本人たちが語る
2024/01/29 09:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
初版が第一次大戦頃というだけあって、今の感覚ではピンとこない話が溢れている。詐欺師から得た生き生きとしたエピソードをこれだけ載せているのは貴重で、古典的名著とされるだけあって興味深い資料になっている。
ただ、エピソードが豊富でもちょっと構成に脈絡がなさすぎる感があると言うか、度々こぼれ話を挟んだり、もっと前の章で説明してくれていたら理解度もあがったであろう情報がかなり後の方で出ていたり、読み物としての拙さがそこら中に滲んでいて、ある意味でだまされた気分にさせられた。表題にある「その華麗なる手口」も客観的に描かれたものがほとんどで、詐欺師たちの着眼点や発想といった内面的な掘り下げが少ない点も不満だ。
「詐欺師入門」ではなく「詐欺師たちの経歴自慢」と思って手に取られた方が良い。