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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/12/12
- 出版社: 303 BOOKS
- サイズ:19cm/179p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909926-29-6
紙の本
アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。
教科書に載っているのは、伝統的な衣装をまとった姿だけ。北海道を舞台にしたドラマにも出てこない。今を生きるアイヌの姿を、思い描くことはできるか? アイヌをとりまく「もや」の...
アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。
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商品説明
教科書に載っているのは、伝統的な衣装をまとった姿だけ。北海道を舞台にしたドラマにも出てこない。今を生きるアイヌの姿を、思い描くことはできるか? アイヌをとりまく「もや」の正体を、漫画を交えながら徹底考察。【「TRC MARC」の商品解説】
【漫画『ゴールデンカムイ』の監修にも参加!北原モコットゥナシがアイヌをとりまくもやもやを丁寧に解説】
日本の民族的マイノリティであるアイヌ。北海道が舞台のドラマでもその姿を目にすることはめったになく、教科書に載っているのも民族衣装を着た姿ばかり。非アイヌにとって、今を生きるアイヌの姿は、まるで厚い「もや」の向こう側にあるかのようです。アイヌは、どんなことに「もやもや」を感じているのか? その「もやもや」はどこから来るのか? 無知・無理解や差別の構造、そしてマイノリティとマジョリティの関係など、北原モコットゥナシが様々な視点から考察してゆきます。
【アイヌが感じている「もやもや」を、田房永子が漫画で表現!】
母からの過干渉への葛藤や男性を中心に回る社会への疎外感を、鋭い視点でユーモアをもって描いてきた田房永子。本書では、アイヌが日常のなかで出会うさまざまな「もやもや」を田房氏の手によって漫画化しています。マジョリティに優位な社会の仕組みや、まわりからの無理解により、まるで虚を衝かれたような感覚に陥る瞬間など、漫画を通して感覚的に共有することができます。
<刊行に寄せて>
【北原モコットゥナシ 先生】 ※「シ」はアイヌ語小文字
「日本列島北部の先住民族」といわれるアイヌ。けれど、著者は東京都杉並区生まれのアイヌです。関東でも、北海道でも、アイヌのまわりには、いつも言葉にしにくいモヤモヤがついてまわり、視界を邪魔したり、息苦しくなったりすることも。モヤの正体を探っていくと、その向こうに、女性としてLGBTQ+として障がい者としてモヤを払う人々の姿がありました。そのお一人、田房永子 先生によって、けっして軽くはない、とらえにくいテーマを、魅力的で柔らかな絵柄とともにお伝えできることとなりました。
【田房永子 先生】
「アイヌもやもや」のお話をいただいた時は、「アイヌのことに完全に無知な私が携わっていいのだろうか」という不安がありました。
でも、北原モコットゥナシ先生の文章を読ませていただき、アイヌの人たちの視点を通して見る世界が、私が女性として生きてきた中で納得がいかなかったことと通じているところがあると知って、ぜひ漫画を描かせてもらいたいと思いました。
北原先生の文章はとても面白く分かりやすくて、無自覚だった自分のマジョリティの部分も刺激され、この社会の構造を、よりクリアに捉えることができるようになったと感じています。漫画では、東京で生まれ育ったアイヌの少年・颯太を主人公に、彼をとりまく人々を描きました。ぜひたくさんの人に読んでもらいたいです。【商品解説】
目次
- Contents
- 第1章 言い出しにくいんです
- 第2章 差別・ステレオタイプ
- 第3章 アイデンティティ わたしらしさとアイヌらしさ
- 第4章 マジョリティの優位性
- 北原モコットゥナシ × 田房永子 特別対談
- これまでのできごと年表
著者紹介
北原 モコットゥナシ
- 略歴
- 〈北原モコットゥナシ〉東京都杉並区生まれ。北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授。著書に「アイヌ民族27の昔話」など。
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2024/02/01 11:28
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投稿者:ユープケッチャ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイヌのことだけでなく、女性や障がい者、セクシュアルマイノリティー、外国人なども含めて、差別の構造そのものを明らかにしているのが特徴。「マイクロアグレッション」「ステレオタイプ」「公正世界信念」「マンスプレイニング」「文化盗用」「アクティブバイスタンダー」といった概念についても丁寧な説明があるのがありがたい。田房永子さんの漫画も印象的で、理解を助けてくれる。