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紙の本
小さな町・日日の麵麭 (ちくま文庫)
著者 小山 清 (著)
新聞配達員として暮らす下谷龍泉寺町、炭坑員として働いた夕張の町。そこで生きる人々との交わりや彼らのささやかな人生を描いた「小さな町」をはじめ、不遇にうめきつつも文学を信じ...
小さな町・日日の麵麭 (ちくま文庫)
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商品説明
新聞配達員として暮らす下谷龍泉寺町、炭坑員として働いた夕張の町。そこで生きる人々との交わりや彼らのささやかな人生を描いた「小さな町」をはじめ、不遇にうめきつつも文学を信じ、書きつづけた作家の代表的作品集。【「TRC MARC」の商品解説】
静かさとなつかしさに満ちた市井に生きる人々の、つつましい人生に心を寄せながら、慣れない手つきで愛情深く綴った代表的作品集。
静けさとなつかしさが満ちる町と
ふつうを生きていた忘れえぬ人々
不偶にうめきつつも
文学を信じ、書きつづけた作家の代表的作品集
解説・堀江敏幸
新聞配達員として暮らす下谷龍泉寺町、あるいは炭坑員として働いた夕張の町。そこで生きる人々との交わりや彼らのささやかな人生を描いた佳作「小さな町」。師である太宰治との思い出を描いた「風貌」など、不偶のなかでも文学を信じ、人生のよろこびやかなしみを書きつづけた作家の代表的作品集。【商品解説】
目次
- 小さな町
- 小さな町
- おじさんの話
- 西郷さん
- 離合
- 彼女
- よきサマリア人
- 道連れ
- 雪の宿
- 与五さんと太郎さん
収録作品一覧
小さな町 | ||
---|---|---|
小さな町 | 8−39 | |
おじさんの話 | 40−74 |
著者紹介
小山 清
- 略歴
- 小山 清(こやま・きよし):1911-65年。作家。東京浅草の生まれ。新聞配達などの職についたのち、1940年に太宰治を訪ね、以後師事する。太宰の死後、作家に。著書に『落穂拾い』『小さな町』『犬の生活』『日日の?麭』など。
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書店員レビュー
人々のささやかな日常が集められた短編集
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
はじめて小山清の作品にふれた時、ただ日々を生きる人々を描いているだけだと思っていたのに気づけば最後まで読んでしまっている自分にびっくりしてしまったことを覚えている。日常の描写にこんなにも引き込まれた読書体験は初めてで、それまでは手を出すことのなかった作家の作品も「読めば面白いのかもしれない」と読むようになり新しい本と出会うきっかけを作ってくれた。
「小さな町」は戦時下に下谷の竜泉寺町で新聞配達をして過ごしていた主人公の日常が綴られている。新聞配達の管轄に住まう人々はじめ付き合いのあった人々との日々のやりとりが目に浮かぶ描写は思い出話を聞いているような心地よさで読み進めてしまう。
小山清は太宰治のもとに原稿を持ち込んだことがある。「風貌」で語られる太宰治との交流で語られた小山の作品を読んだ太宰が送った葉書に書かれていた一節「周囲を愛して御生活下さい」。小山清の作品に引かれた身にはあまりにも腑に落ちる言葉で、そんな小山の目を通して描かれる日常を読めるよろこびを噛みしめてしまった。