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商品説明
函館で過ごした新聞記者時代の青春、演劇熱が昻じての上京とパリ留学、報道班員として従軍した苛酷な大戦体験…。多面体作家・久生十蘭の足跡を、生粋の十蘭愛好家が辿る。巻末に詳細な年譜を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
生粋のジュラニアンによる至妙にして至極のエッセイ。
函館で過ごした新聞記者時代の青春、演劇熱が昂じての上京とパリ留学、華麗な交友関係やフランス文学をはじめとする読書傾向、報道班員として従軍した苛酷な大戦体験など、多面体作家・久生十蘭の足跡を辿る。巻末に詳細な年譜を収録。
「十蘭の作品、文章、そして言葉を読んでいると、頭で理解する以前に、わけのわからぬ感嘆詞が喉元にこみあげてくることがある。そんな身体的生理的変化にも惑わされて、久生十蘭という森をさ迷い歩いてきた。」(「あとがき」より)
※ 本書は白水社刊『久生十蘭』に大幅な加筆を行い全面的に再構成した増補改訂版です。
装幀:岡本洋平(岡本デザイン室)
装画:西山彰「銚子海岸に佇む久生十蘭像」(木版画)【商品解説】
目次
- Ⅰ
- 十蘭を読む楽しみ
- 十蘭前史
- 芝居と演劇
- 一九二九年、パリへ
- パリ風景
- パリの日本人群像
- パリの十蘭
- コート・ダジュールの十蘭
- 阿部正雄と久生十蘭
著者紹介
江口雄輔
- 略歴
- 〈江口雄輔〉福岡県生まれ。昭和女子大学名誉教授。著書に「久生十蘭」など。
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