「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
かじけ鳥 (中公文庫 うぽっぽ同心十手綴り)
著者 坂岡真 (著)
男手ひとつで育てあげた愛娘が手許から去った。溜息を吐く長尾勘兵衛のもとに、失踪した妻・静の消息を知るという女が現れる。勘兵衛はその女を追うが、一足違いで殺されてしまい…。...
かじけ鳥 (中公文庫 うぽっぽ同心十手綴り)
うぽっぽ同心十手綴り かじけ鳥
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
男手ひとつで育てあげた愛娘が手許から去った。溜息を吐く長尾勘兵衛のもとに、失踪した妻・静の消息を知るという女が現れる。勘兵衛はその女を追うが、一足違いで殺されてしまい…。【「TRC MARC」の商品解説】
男手ひとつで育てあげた愛娘の綾乃が手許から去ってしまった。溜息を吐く長尾勘兵衛のもとに、失踪した妻・静の消息を知るという女が現れる。勘兵衛はその女を追うが、一足違いで殺されてしまい……。寒さと寂しさが骨身に染みる雪の日は、ひとりぼっちのうぽっぽになにを連れてくるのか――。傑作捕物帳「十手綴り」シリーズ、悲喜交々の最終巻。【商品解説】
収録作品一覧
穴まどい | 5−137 | |
---|---|---|
きりぎりす | 138−226 | |
かじけ鳥 | 227−317 |
著者紹介
坂岡真
- 略歴
- 坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。「鬼役」「鬼役伝」「はぐれ又兵衛例繰控」シリーズで第十一回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞。その他のシリーズに「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
第一シリーズの完結。大団円。勘兵衛らしい生きざま。
2024/02/09 08:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳間文庫から出ていた『うぽっぽ』の第一シリーズ『十手綴り』の完結編。
ネタバレになるので、細かく書けないが大団円。勘兵衛の姿が目に浮かんだ。
長かったねぇ、勘兵衛さん。よく辛抱したねぇ、勘兵衛さん。
袖の下を一切取らず、同心として正義を貫く。しかし、単に正義というのでなく、事件の背景まで見透かして、やむにやまれぬ想いを掬い取る。人情という言葉では片付けられない温かさ。そこに、十手持ちの矜持を感じさせる。
十手持ちの矜持、それがいつまでたってもウダツの上がらぬ朱房の十手が物語る。朱房で上等、それが勘兵衛の生きざま、勲章と思う。
中公文庫で新作(第三シリーズ)として『うぽっぽ同心終活指南』が出ているが、この第一シリーズ『十手綴り』との間が飛んでいて、その後の勘兵衛と取り巻きの様子が分からない。勘兵衛の生きざまに変わりはないだろうが。
出来れば、徳間文庫で出ていた第二シリーズ『十手裁き』も引き続き中公文庫から出版して欲しいと思う。
ちなみに、この『うぽっぽ』と『北の御番所反骨日録』は、私のお気に入り。