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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2024/02/13
- 出版社: 白桃書房
- サイズ:22cm/266p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-561-26789-8
読割 50
- 国内送料無料
紙の本
オープンイノベーションとアカデミア
著者 小野田 敬 (著)
アカデミアと社会の連携はなぜ長続きしないのか? 外部ステークホルダーとの共創の場として最先端研究施設に注目し、アカデミアに通底する「知識の文化的視点」から、持続可能なコラ...
オープンイノベーションとアカデミア
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商品説明
アカデミアと社会の連携はなぜ長続きしないのか? 外部ステークホルダーとの共創の場として最先端研究施設に注目し、アカデミアに通底する「知識の文化的視点」から、持続可能なコラボレーション手法を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
近年、1つの組織において研究開発に十分な資金を確保することが難しくなっていることから、外部リソースを活用して効率的に研究開発を進めるオープンイノベーションが広がりを見せている。
大学などに所属する研究者たちからなるアカデミア、すなわち学術界も、オープンイノベーションを推進するための重要なアクターとしての役割を期待されてきている。しかし一方で、次のような問題も指摘されている。産業界をはじめとした外部のステークホルダーとの連携が、研究者にとってプライオリティの高い研究業績をあげることに直接関係がないためインセンティブを保ちにくく、そのため、アカデミアが関与するオープンイノベーションは一過性のものになりがちである、という点である。
本書は上記のような問題の解決の糸口を探るべく、アカデミアと外部ステークホルダーとの「共創」の場として、アカデミアが所有する先端研究施設を外部利用者に広く開放する外部共用活動に注目する。それらの施設に所属する科学者たちに丁寧なエスノグラフィ調査を行い、アカデミアに通底する知の文化(本書では「認識的文化」と呼ぶ)を描き出す。そこからアカデミアと外部ステークホルダーとの共創が阻害される要因を明らかにした上で、オープンイノベーション継続のメカニズムに迫る。
本書は、オープンイノベーションに参画する当事者にはもちろん、ファンディング機関や行政、知財や科学広報などの、科学と社会をつなぐ業務に従事する中間人材にも直接的に役立つ内容となっている。加えて共創のあり方に悩むすべての人々にとっても、立場や目的の異なるアクター同士の連携の重要性、難しさを理解し、その打開に向けての方策を考えるための一助になるであろう。【商品解説】
目次
- 序章 アカデミアと新しい知の文化としてのオープンイノベーション
- 第Ⅰ編 現代知識生産と共創
- 第1章 共創を阻害する要因
- 1.学術性と社会経済性の二つのモード
- 2.アカデミア組織に起因するもの
- 3.インダストリ組織に起因するもの
- 4.科学研究組織における分業
- 5.客観性を追求する知の認識論
- 6.まとめ
- 第2章 共創を促進する背景
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