紙の本
作り上げて…
2024/02/23 18:04
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラストではホッとした反面、自分で作り上げてしまっていたのだなぁと、意識の怖さも知りました。素晴らしい作品だと思いました。
紙の本
ガツンと考えさせられる
2024/03/15 15:47
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投稿者:amami - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に付いていた芦沢央さんのコメント「ホームズに出会ってしまったワトソンの話です」に惹かれて読み始めた。
小学生が主人公のミステリー連作短編かと気軽に読み始めたらガツンと考えさせられる。
神さまとみんなに言われ頼られる水沢くんが中学生、高校生とどんな風に成長するのか気になる。シリーズ化してほしい。
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神さまと呼ばれてみんなから頼りにされている水谷くん。主人公は彼に憧れる男の子。小学生のほんわか謎解きものかと思って読んでいたら急にきな臭くなって、やっぱり芦沢央だなという感じだった。
この後主人公の気持ちが楽になるような後日譚が読みたいなぁ。
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小学生のほんわか謎解きものかと思えば、しっかり芦沢さんのテイストが含まれていて、スッキリはしないけどゾクっとする感覚がありました。しかし個人的には、小学生を題材にしたこともあって、ゾクゾク感があまり足りなかったのかなとも…
物語は小学生である主人公の僕が、得意の小学生でなんでも問題を解決する「水沢くん」と出会い、身の回りの謎を2人で解いていくという物語。
帯コメでは「ホームズに出会ってしまったワトソンの物語」という触れ込みがありましたが、読み始めるまではいまいちピンとこない感じがありました。というのも、僕の認識では、こういう探偵シリーズはワトソンがホームズに相談してホームズが解決という構造であると思っていたので、「出会ってしまった」の部分がどうにも腑に落ちない感じがあったからです。
しかし、本作を通して読むと納得のフレーズだなと思うとともに、そこまでの道のりの描き方が後ろくらさがあってどうにも芦沢さんだなぁと。あくまでホームズはホームズでなければならない、そのためのワトソンという構図はとても新鮮だったように思います
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帯にひかれて購入。
したが、想像とは違う内容だった。
コナンのような、頭の切れる友人をもつ子が主人公。
子供の、人間の思考回路がわかりやすく丁寧に描かれているので、すごく納得できるし、共感できるところがとてもよかった。
子供だっていろいろ考えている。大人の言ってることも感覚としてかもしれないけど理解しているし、大人よりも空気を読んでいる。だから、子供だと侮って無下に扱ってはいけない。大人の手助けは必要だけど、一人の人間としてなるべく対等に接したい。
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芦沢央さん初読みの『僕の神さま』の概要と感想になります。
概要です。
小学五年の僕は「神さま」と一緒に学校生活を送っている。何でも謎を解いてしまう神さまのような存在、そう水谷くんだ。
水谷くんと僕が遭遇した謎に、水谷くんは鼻の下を擦りながら冷静に情報を分析して明快に解く姿は、僕にとって名探偵より神さまと思える神々しさがあった。そうだ、水谷くんは神さまなんだ。そうでなくてはならないんだ…。
感想です。
芦沢央さん作品はネットや書評動画で見聞きする限り、イヤミス系が多いのかなと思っていましたが、本作は日常の謎を解いていく連作短編集で読みやすかった印象を持ちました。ゾワッとするホラーミステリではなく、ちょっとだけ色合いが変わるミステリですので、芦沢央さん未読の方は初読みしやすい作品かもですね♪
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1日でさくっと読んでしまった。いつも芦沢央作品はさくさく読めるんだけど、今作ボリュームが少なめ、内容も比較的ライトで、短編で分かれてることも最速読了の要因だと思う。主人公は小5で、ちょっと雰囲気も他作品とは違いながらも少しだけ嫌さが漂う軽いミステリ。軽い軽い言っているが、内容は重いものも含まれていて、話によってギャップがある。しかし最後気になるじゃないか!続くんだろうかこれ。あと初回限定で、Webにおまけ話が読めた。
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四季を通じての主人公と『神さま』と呼ばれるクラスメイトをメインとしたストーリー。
裏表紙のあらすじや帯を見て、一話目はこんなかわいらしい話?と思ったら...
だんだんと話が重くなってきます...
『神さま』の推理は楽しめる部分でもありました。
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芦沢央『僕の神さま』
2024年 角川文庫
タイトルからは予想外かもしれないけど、連作短編集のミステリ作品です。
主人公は小学5年生のふたり。
第1話では心温まり、祖父の言葉に涙する感動作でした。こういう感じで進むのかと思いきや、第2話はがらりとヘビーな話にも。
連作作品ならではの流れや展開はとても自然なのに、内容の起伏が激しいというのか、展開が良い意味で想定外でした。だからページをめくる手を止めることができない。
エピローグでは小学6年生になったふたり。
解説にもあったけど、その心と人格の成長ぶりにも感慨深いものがあります。
そして僕も、小学生ではなく中学、高校生、大学生と大きくなっていた時の〝神さま〟のミステリもぜひ読んでみたいものだと思いました。
#芦沢央
#僕の神さま
#角川文庫
#読了
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Amazonの紹介より
ラスト、せつなさ迫るミステリー
「知ってる? 川上さん、父親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。川上さんは父親から虐待を受けていたが、協力を得られないまま転校したと聞いていた。しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。日常のさまざまな謎を解決し、僕も「神さま」と尊敬する水谷くんは、噂の真相と呪いの正体に迫るが……。ラスト世界が反転する、せつないミステリー。
個人的には、初見のつもりで読んだのですが、読んでいくうちに「あれ?聞いたことがあるような」と思って、振り返ってみると、まさかの再読。
でも一応、最後まで読んでみました。
学生ならではの青春を軽やかに空気を演出しつつも、内容としては、小学生にとっては辛い体験だなと思いました。後半になると、驚きの真実はありつつも、ジメッとした雰囲気でしたが、水谷くんの冴えわたる推理のおかげで、救いのある展開に、気持ちとしても、救われた気持ちになりました。
なんといっても、水谷くんの推理力には度肝を抜かれました。小学生の推理というと、名探偵コナンのコナン君が思い浮かぶのですが、比較すると、水谷くんの方が落ち着いていて、スタイリッシュといったところでしょうか。
さらに相手のことを思って、一歩先のことまで考えていることに「小学生なの?」と思うくらいでした。
そんな水谷くんになにかとすがりつく僕。ポジションとしては、ワトソンのような立ち位置であり、小学生ならではの積極さや元気さが際立っていました。
ミステリー小説ということで、全4話+αの連作短編集でしたが、どのエピソードも、悲しく切ない物語でした。
一見、ライトなミステリーかなと思ったのですが、深掘りしていくにつれて、ディープな内容になっていて、これを小学生が体験することに辛いなと思ってしまいました。
影響を受ける小学生側の描写を読むにつれて、辛い体験をしつつも、しっかりとした考えや意思を感じ、精神が強いなと感じさせてくれました。
そういった小学生を助ける大人の存在も大事だなと思いました。何気ない仕草や行動、言葉から推理して、なんとか手を差し伸べなければいけないなとしみじみ感じました。
後半では、これって残酷な真実?かと思い、辛い気持ちでしたが、そこには裏の真実があり、複雑な気持ちでもありました。
色んなエピソードを通じて、辛い体験をさせないような環境づくりが大切であると思いました。
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芦沢央さんの作品は何冊か読んでいて新しく文庫化されていたので手に取りました。
主人公は小学生の僕。
「知ってる?川上さん、父親に殺されたらしいよ」
僕の小学校で広まった噂。川上さんは虐待を受けていた。転校してしまった彼女は死んでしまった。
しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。
僕やクラスメイトが「神様」と尊敬する水谷くんと一緒に噂の真相と呪いの正体に迫る。
小学生の目線で進む物語は読みやすくて僕と水谷くんのやりとりが面白い。連作短編集で日常で起きる小さな謎から川上さんの噂まで少し重い内容もあります。
僕や水谷くんのような小学生が今現実にもいるのかなと思いながら楽しく読めました。
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水谷くんがあまりにも聡明で、こんな小学生いるかな?と思いつつも読了。
「僕」は悩む。自分達がとった「何もしなかった」という行動が間違っていたのではないか、と。
水谷くんは神様なんかじゃなく、逃げずに向き合っているからなんだ、と気がつく「僕」の成長物語であった。
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タイトルで気になって読んでみた。
何でも解決できる少年、水谷くんのおはなし。最初は小学生らしい、『桜の塩漬けこぼしちゃった!たすけて水谷くん!』という感じからはじまるのだが、だんだん虐待を受けている女の子の話になっていき、雲行きが怪しくなっていく…………。
最初からは想像できない重めのお話。ミステリかというと、どうかな……という感じなので、ミステリを期待するならあんまりおすすめできないかも。