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紙の本
蝶として死す 平家物語推理抄 (創元推理文庫)新刊
著者 羽生 飛鳥 (著)
【細谷正充賞(第4回)】平家の全盛期から源平の争乱へとなだれ込んでゆく時代、平清盛や源頼朝などの権力者たちと対峙しながら、推理力を武器に生き抜いた平頼盛の生涯を描く。第1...
蝶として死す 平家物語推理抄 (創元推理文庫)
蝶として死す
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商品説明
【細谷正充賞(第4回)】平家の全盛期から源平の争乱へとなだれ込んでゆく時代、平清盛や源頼朝などの権力者たちと対峙しながら、推理力を武器に生き抜いた平頼盛の生涯を描く。第15回ミステリーズ!新人賞受賞「屍実盛」を含む連作集。【「TRC MARC」の商品解説】
「歴史ミステリーの佳品。
平家物語の世界を舞台にした
パズラーで、探偵役を務める頼盛は
武人であり貴人であり、一匹の蝶だ。」 宮部みゆき
(2021年8月15日「読売新聞」書評欄より)
第15回ミステリーズ!新人賞受賞作収録&第4回細谷正充賞受賞作
一一八三年、源氏の木曾義仲軍が平家を破って都入りした。しかし、平頼盛は異母兄・清盛に疎まれていたため、都落ちした一門と決別し、都に留まっていた。そんな頼盛が、義仲に「首がない五つの屍から恩人を特定してほしい」と依頼され、難題に挑むことになるが……。第十五回ミステリーズ!新人賞受賞作「屍実盛」ほか全五編。清盛が都に放った童子は、なぜ惨殺されたのか? 高倉天皇の庇護下にあったはずの寵姫は、どのようにして毒を盛られたのか? 源平合戦の時代を舞台に、推理力を武器に生き抜いた頼盛の生涯を描く歴史ミステリ連作集。
■目次
「禿髪(かぶろ)殺し」
「葵前(あおいのまえ)哀れ」
「屍実盛(かばねさねもり)」
「弔千手(とむらいせんじゆ)」
「六代(ろくだい)秘話」【商品解説】
収録作品一覧
禿髪殺し | 9−71 | |
---|---|---|
葵前哀れ | 73−135 | |
屍実盛 | 137−192 |
著者紹介
羽生 飛鳥
- 略歴
- 羽生 飛鳥
1982年神奈川県生まれ。上智大学卒。2018年「屍実盛(かばねさねもり)」で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞。2021年同作を収録した『蝶として死す 平家物語推理抄』でデビュー。同年、同作は第4回細谷正充賞を受賞した。他の著作に『揺籃の都 平家物語推理抄』『『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ!鎌倉武士』がある。また、児童文学作家としても活躍している(齊藤飛鳥名義)。
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探偵・平頼盛
2024/03/30 01:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代末期を舞台に、平清盛に敵視され続けた弟・頼盛が、優れた知識を武器に生き残りをかけ策を練る、歴史ミステリ連作短編集の文庫化。
身内にも敵にも疎まれる波乱万丈の人生を生き抜いた、平家唯一の生き残り・平頼盛。そんな頼盛だからこそ、賢しさで渡り歩く探偵役に説得力が増し、設定から既に面白い。
その時代の習わしや、土地土地の風習なども絡んでいて、構えずに歴史も学べる所がとても良い。時代背景から原始的な感じもするが、今昔さして変わらないトリックや謎解きがあるのもまた興味深かった。医学や薬学など、頼盛の豊富な知識を駆使した頭脳戦は、肉弾戦とはまた違った焦燥感が味わえて新しい。
頼盛のしぶとさと、高倉天皇のキャラと、平家イチオシの重衡も出て来て、個人的に凄く満足な平家本。