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商品説明
「平家物語」「太平記」「将門記」「応仁記」…。軍記は史学にとって何ももたらさないというのは真実なのか。21人の歴史学者たちが、改めて軍記と史学の関係について検討する。【「TRC MARC」の商品解説】
「『太平記』ハ史学ニ益ナシ」 かつて、歴史家、久米邦武は確言した。果たして軍記は史学にとって何ももたらさないのか。歴史学者たちがその問題に立ち向かう。【商品解説】
目次
- ■Ⅰ部『平家物語』と『太平記』の世界を探る
- 義経生存説の展開―佐伯真一/平資盛・貞能主従と『平家物語』―川合康/平重衡の往生と鎮魂―鈴木哲/大庭景親と大庭景義の歴史的選択―『平家物語』『源平盛衰記』にみる中世武士の姿から―伊藤一美/源頼朝の挙兵をめぐる諸問題―久保田和彦/『平家物語』―混沌たる豊穣の世界―永井晋/国語教科書の軍記由来良妻譚―消えた土肥実平妻―平藤幸/その後の親平家公卿たち―稲川裕己/『太平記』の城館―吉井宏
- ■Ⅱ部 軍記を拡げる
- 『将門記』の史実性 ―倉本一宏/ 将門の子孫伝承と相馬氏―岡田清一/合戦記と「党」表現― 菊池紳一/ 『今昔物語集』にみえる「兵」について―八馬朱代/『承久記』と北陸道合戦―近藤成一/北条時頼廻国伝説―大喜直彦/足利義詮をとりまく人々―髙鳥廉/史学における『応仁記』の有益性—「東岩蔵合戦并南禅寺炎上之事」を事例に―下川雅弘/結城晴朝から見た小川台合戦について―千葉篤志/軍記物語に描かれた鐘—『平家物語』『義経記』を中心に―湯川紅美/かたなとやきもの—刀剣制作への一提言―黒滝哲哉 『本朝通鑑』と軍記─史書は物語をどのように受容していくのか―前田雅之
収録作品一覧
義経生存説の展開 | 佐伯真一 著 | 21−35 |
---|---|---|
平資盛・貞能主従と『平家物語』 | 川合康 著 | 37−49 |
平重衡の往生と鎮魂 | 鈴木哲 著 | 51−63 |
著者紹介
関 幸彦
- 略歴
- 〈関幸彦〉学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得。歴史学者。元日本大学文理学部教授。著書に「英雄伝説の日本史」「武士の誕生」「百人一首の歴史学」など。
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