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- カテゴリ:一般
- 発売日:2024/04/22
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:20cm/267p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-005778-6
読割 50
紙の本
二人目の私が夜歩く新刊
著者 辻堂 ゆめ (著)
昼と夜で、一つの体を二人で共有する茜と咲子。姉妹のような、親友のような関係を築いていたが、「昼」の終わりによって予想だにしない「夜」の真実が顔を覗かせはじめる。果たして、...
二人目の私が夜歩く
二人目の私が夜歩く
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商品説明
昼と夜で、一つの体を二人で共有する茜と咲子。姉妹のような、親友のような関係を築いていたが、「昼」の終わりによって予想だにしない「夜」の真実が顔を覗かせはじめる。果たして、彼女たちが「最期」に見たものとは…。【「TRC MARC」の商品解説】
この物語には、二人の「私」と、二つの「真実」がある。
結城真一郎氏絶賛!
読み始めて思った。「王道の辻堂作品だ」と。
読み終えて思った。「まんまと騙された」と。
昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。
しかし「昼」が終わりを告げたとき、予想だにしなかった「夜」の真相が明かされる――。【商品解説】
著者紹介
辻堂 ゆめ
- 略歴
- 〈辻堂ゆめ〉神奈川県生まれ。東京大学卒。「いなくなった私へ」で第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞し、デビュー。「トリカゴ」で第24回大藪春彦賞を受賞。
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紙の本
ミステリ
2024/04/27 00:50
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「昼」は動けない咲子と、「夜」に身体を貸している女子高生の茜。一つの身体を共有する二人が、不思議な引力に導かれて共鳴する、光と闇のミステリ。
同じ経験からトラウマを抱えた二人の現状や、考え方など、いくつもの対比と仕掛けにまんまと嵌り、怪しく色を変えていく作品の本質にどっぷり呑み込まれた。
何度か明らかに不必要なほどの善意を踏み躙る言動に胸の裡がモヤモヤしたが、相手に対して「こうあるべき」というこちら側の隠れた押し付けを炙り出していた事に気付かされ、半端な善意を掲げた自分が恥ずかしくなった。
くだらない先入観と、何も飾れていない綺麗事を捨て、不都合な真実と向き合う事も必要だと思い知らされた。