Gotta Do It Right【CD】

2008 年にプロ・デビュー。精力的にライヴを行ってきたフランス人女性シンガー・ソング・ライター、満を持してのCD デビュー。当初はスタンダード中心に歌うシンガーでしたが、CD デビューする暁には、ぜひ全曲自作でフル・アルバムを作りたい。と言う目標を立てた彼女は、かつて学んだビル・エヴァンス・ピアノ・アカデミーにて作曲の勉強を再開。本作のために全ての楽曲を書き上げました。

歌唱のスキルは叩き上げ故に抜群。それ以上に魅力的なのが、その彼女の手による楽曲の数々です。コンパクトに纏まっていてアレンジもシンプルですが、何とも味のある旋律が多く、PV も作成しているM-3 の「サークル・ソング」は、一度聴くと耳に焼き付いて離れない物哀しい美しさを秘めたメイン・チューン。

彼女が近年影響を受けたミュージシャンの名前を見ると、ダイアナ・クラールやノラ・ジョーンズら、誰もが知るスター達と共に、グレッチェン・パーラートや、モントルー・ジャズ・フェスへの出演で知られるスイスの若きシンガー・ソング・ライター、ソフィー・ハンガー、そしてアフロ・フレンチの人気シンガーAYO など、彼女の声質に近い雰囲気、或いは無駄を削ぎ落としたサウンドなど、共通点の多いシンガー達の名前が出てきて、大変興味深いものがあります。

ファンキーなアップ・テンポ曲のM-1、3、4 や、スインギーな正統派のM-6、9 なども魅力的ですが、何より、彼女独特のダウナーな美しいメロディ・ラインが映えるのは、スロー・バラッドやフォーキーなコンテンポラリー・チューンの数々。一気にサラリと聴き流せるのですが、それでも不思議な余韻が残り、何度も聴き返したくなる・・・そんな不思議な中毒性を帯びたアルバムです。歌詞は全て英語です。(新譜インフォより)

Cecilia Bertolini (vo) Armel Dupas (p, key) Olivier Louvel (g) Sylvain Gontard (tp M - 2, 4) Manuel Marches (b) Karl Jannuska (ds)