ヴァイオリン協奏曲、１２のヴィオラのための『遺書』、『無念と愛情』　Ｆ．Ｐ．ツィンマーマン、ノット＆シドニー響、Ｄ．ロバートソン＆ＢＢＣ響、他【SACD】

オーストラリア出身の作曲家ディーンによる多彩な作品集
ツィンマーマン参加のヴァイオリン協奏曲も収録！

SACDハイブリッド盤。オーストラリア出身の作曲家ブレット・ディーン作品集の最新盤は、ヴァイオリン協奏曲『The Lost Art of Letter Writing』、12人のヴィオラのための『遺書』、そして合唱とオーケストラのための『無念と愛情』です。
　ブレッド・ディーンはヴィオラの名手としても知られ、ベルリン・フィルの団員を14年も務めました。ＢＩＳレーベルにはこれまでに自作自演のヴィオラ協奏曲（2005）、十二人の怒れる男たち（1996）、親密な決定～無伴奏ヴィオラのための（1996）、コマロフの墜落（2006）をおさめたアルバムが発売されています。
　当アルバムに収録されたヴァイオリン協奏曲『The Lost Art of Letter Writing』のヴァイオリン独奏はドイツ正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマンです。既に40代後半で今や巨匠の名にふさわしい風格を醸し出しているツィンマーマンですが、近年はＢＩＳレーベルで精力的にレコーディングをしています。安定したテクニックと美音が魅力のツィンマーマンですが、レパートリーの広さでも有名で現代曲も得意としています。全４楽章のこのヴァイオリン協奏曲は、第１楽章：ハンブルク1854、第２楽章：ザ・ハーグ1882、第３楽章：ウィーン1886、第４楽章：ジェリルデリー1879と副題がついております。随所に技巧が散りばめられた作品で非常に新鮮な響きが楽しめます。
　『遺書』はベートーヴェンが甥であるカールと弟のヨハン宛に書いたあの有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」よりインスピレーションを得て作曲された作品で、ディーンがかつて所属していたベルリン・フィルのヴィオラ奏者のために書かれたものです。非常に立体感のある旋律はオーディオ的にも楽しめる作品です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
ディーン：
1.　ヴァイオリン協奏曲『The Lost Art of Letter Writing』 (2006/2007改変)
　　（I. ハンブルク1854／II. ザ・ハーグ1882／III. ウィーン1886／IV. ジェリルデリー1879）
2.　遺書～12人のヴィオラのための (2002)
3.　無念と愛情～4声合唱、児童合唱、オーケストラ、エレクトのための (2005)

　フランク・ペーター・ツィンマーマン（ヴァイオリン：1）
　シドニー交響楽団（1）
　ジョナサン・ノット（指揮：1）
　BBC交響楽団の12人のヴィオラ奏者（2）
　ゴンドワナ合唱団（3）
　BBC交響楽団＆合唱団（3）
　デイヴィッド・ロバートソン（指揮：3）

　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND (1)
　CD STEREO/ SACD STEREO (2,3)