『夢みる女（ひと）～フランス・バロック作品集』　アースリー・エンジェル【CD】

古楽アンサンブル「アースリー・エンジェル」による
バロック期フランスの作曲家8人の作品

古楽アンサンブル「アースリー・エンジェル（Earthly Angels）」は、2016年「ヴァーサ・バロック（Vaasa Ba-roque）」に関連するグループとしてソプラノ歌手カイサ・ダールベクにより創設されました。結成の翌年、アルバム第1作『17世紀尼僧院の音楽』を録音。17世紀と18世紀の音楽を「今日」の聴衆に伝える姿勢が創り出す魅力的な音楽が高く評価され、フィンランド放送協会の「2018年最優秀アルバム」に選ばれました。新作の『夢みる女（ひと）』では、バロック期フランスの作曲家8人の作品を歌い、演奏しています。
　ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール[1633–1678]、クリストフ・バラール[1641–1715]、ジュリー・ピネル[c.1710–1737]、ジャン＝バティスト・ドルアール・ド・ブセ[1662–1725]たちの「アリア」と「ブルネット」、マラン・マレ[1656–1728]とロベール・ド・ヴィゼ[c.1655–1732/33]のヴィオールやテオルボの曲、ルイ[c.1626–1661]とフランソワ[1668–1733]・クープランのクラヴサン曲。かつて優美だった時代の空気を伝える20曲が「今」の感覚とともに演奏されます。
　このアルバムのセッションには、ソプラノのダールベクをのぞき、前作と異なるメンバーが参加しました。シベリウス・アカデミーでマルック・ルオラヤン＝ミッコラに学び、ヘルシンキ・バロック管弦楽団などのグループで演奏するヘイディ・ペルトニエミ のチェロとヴィオラ・ダ・ガンバ。聖チェチーリア国立音楽院でアンドレア・ダミアーニに学んだ、ローマ生まれのシモーネ・ヴァッレロトンダのテオルボ。チェンバロを弾くアーポ・ハッキネンは、欧米を舞台に活躍する、フィンランドを代表する古楽奏者のひとりです。（輸入元情報）

【収録情報】
● ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール：恋など2度としないと誓った／誰がわたしを夢中にさせたか、あなたは尋ねる／魂を虜にされると（2声のアリア集　1669）
● マラン・マレ：夢みる女（ひと）（ヴィオール曲集 第4巻　1717）
● クリストフ・バラール：あなたに思いを寄せるとは（ブリュネットまたは優しい小アリア　1703）
● ルイ・クープラン：組曲ハ短調（前奏曲／アルマンド『才気あふれる貴婦人』／クラント／ サラバンド／ジグ）
● ロベール・ド・ヴィゼ：かわいいブルネット／仮面舞踏会（テオルボとリュート曲集　1716）
● ジュリー・ピネル：わたしの目よ、もう涙を流さないで／暗い場所、暗い森（まじめな歌の新しい曲集　1737）
● マラン・マレ：前奏曲／ブーラスク（ヴィオール曲集 第2巻　1701）
● ジュリー・ピネル：私たちの心は、優しい無邪気さに支配され／素敵な憩い、穏やかな無関心（まじめな歌の新しい曲集　1737）
● フランソワ・クープラン：嘆きのほおじろ（クラヴサン曲集 第3巻第14組曲　1722）
● ジャン＝バティスト・ドルアール・ド・ブセ：なぜだ、優しいナイチンゲール（アリアとブリュネット集　1721）

　アースリー・エンジェル
　　カイサ・ダールベク（ソプラノ）
　　ヘイディ・ペルトニエミ（チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ）
　　シモーネ・ヴァッレロトンダ（テオルボ）
　　アーポ・ハッキネン（チェンバロ）

　録音方式：ステレオ（デジタル）